出版社内容情報
日大駅伝部部長として長年箱根駅伝を指揮。2010年のシード落ちを元に、駅伝にかける人々の泣き笑いと知られざる駆け引きを描く。
日大駅伝部部長として長年箱根駅伝を指揮。2010年のシード落ちを元に、駅伝にかける人々の泣き笑いと知られざる駆け引きを描く。
内容説明
「襷には、大学の伝統、同じ釜の飯を食った仲間への連帯感、団結力、校友や在校生の熱い思いが染みこんでいる」(本文より)。山の神・柏原竜二選手が四度、市民ランナー・川内優輝選手が二度走った「神事」箱根駅伝の真髄を描く。
目次
第1章 波乱
第2章 決意
第3章 緊張
第4章 激走
第5章 苦闘
第6章 戦略
第7章 駆引
第8章 歓喜
著者等紹介
佐藤三武朗[サトウサブロウ]
1944年、静岡県伊豆市(旧中伊豆町)生まれ。日本大学文学部英文学科卒業、日本大学大学院博士後期課程を修了後、イギリス留学。世界を旅し、さまざまな国の文化・風土に触れる。国際関係学博士。大学で教鞭を執る。日本大学総長代理・代行をつとめ、現在、日本大学国際関係学部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
65
「事実は小説よりも奇なり」ってことはなく残念。5回も前の大会の話だからということもあるのだろう。ナマモノだから。2016/08/29
しーふぉ
20
日大陸上競技部の部長が執筆。 柏原の4年生の箱根駅伝を実況と解説者のやり取り風に書いている。「一流選手の獲得のために大金を使う大学も出てきている」関係者だけに生々しい。2014/10/19
椿
11
2012年の箱根駅伝を描いた小説。大学も選手も実名、記録も実際のもの。いつもテレビで見る箱根駅伝を、ちょっとだけ裏側から覗いた気分。結構、サラッと読めてしまった。2016年の箱根駅伝も、もうすぐだなぁ。楽しみ。2015/12/15
スプリント
8
2012年の箱根駅伝を実況形式で綴った本です。各区間の実況はもとより箱根今昔物語や各大学の育成方針など生放送さながらの情報量で読んでいて面白いです。震災後ということもあり東北出身の選手にスポットが当てられています。2015/01/28
わいほす(noririn_papa)
8
しをんさんの「風が強く吹いている」を読んだ勢いと季節がら、タイトルにつられて購入したが、これはひどい。スポーツの感動を言葉で伝えるには、美辞麗句を排し、真摯な姿を正確に伝えるべきだと思うのだけれど、これは解説者が主役で、しかも解説者自身が感動につんのめって言葉が上滑りしている。いわば、日本代表のサッカー中継をラジオで松木さんの解説で聞いているようなもの。かろうじて2012年の箱根駅伝を記憶している人だけがわずかに楽しめる。2013/10/24