出版社内容情報
藤城 清治[フジシロ セイジ]
著・文・その他
宮沢 賢治[ミヤザワ ケンジ]
原著
内容説明
少年たちのみずみずしい交流と、古き良き日本の風景が描き出された、珠玉の一冊。
著者等紹介
藤城清治[フジシロセイジ]
1924年東京に生まれる。慶応義塾大学経済学部卒。12歳から油絵を始め、独立美術協会展、新制作派展に入選。名編集者の花森安治に認められ、雑誌「暮しの手帖」に影絵を連載。また影絵劇団・木馬座の上演、展覧会の開催など多彩な活動を続ける。1983年には『銀河鉄道の夜』(講談社)で、BIB金のりんご賞を受賞。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章など多数の受賞、叙勲歴がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
57
藤城清治氏の影絵がとても美しい。このお話は昔読んだことがあるし、TVで劇かミュージカルのようなものも見たことがあるが、綺麗な絵本になったことで主人公の又三郎が赤毛だったこと、9月1日に北海道から引っ越してきて11日にまたどこかへ行ってしまったこと、色々なエピソードがくっきりと分かった。影絵が本当に綺麗で藤城氏が90歳とはとても思えない。なんと幸せな人生だろうか。2014/03/22
Gummo
36
宮沢賢治「風の又三郎」から18の名場面を選び出し、影絵にした作品集。原作は一部しか掲載されていないけれど、影絵を見ているだけでその作品世界の全てが伝わってくるよう。幻想的な色づかいが素晴らしい。大型なので見応えも十分。あとがきに制作風景が写っているのだけれど、藤城さんの仕事を愛猫が見守っている様子が微笑ましい。★★★★☆2014/02/26
kawa
31
那須の藤城清治美術館で原画と供に鑑賞。氏のメルヘンチックな造形は、やや苦手感もあったのだが、こちらは、氏と宮沢賢治の世界が絶妙にコラボーレトして、思わず見いり堪能しました。同時に、本作が80代ほぼ1年かけての作(94歳の今も健在だそうな)というのもビックリ!私の持っているガイド本には、何故か掲載されていないこの美術館。「清水寺」や「大曲の花火」等は、息をのむ美しさとボリューム。お勧めです。2018/07/12
Kikuyo
29
野原の場面は、どの絵も風が渦巻いて流れている様子が原作の世界を感じさせる。 子供たちのイキイキとした様子、三郎のガラスのマント、青い栗の木の影、風や雨や霧といった賢治の世界は、 藤城さんの圧倒的なイマジネーションの世界と出会うことで 何倍にも魅力を増していく。「風の又三郎」の魅力を再発見できた、藤城さんの世界観が広がる本当に美しい1冊。2017/10/06
みずたま
28
もう、素晴らしいの一言です。なんと藤城氏90歳の作品。是非手にとって見ていただきたいと思う‼︎ 物語の方はダイジェストになっているので、宮沢賢治が苦手な方でも大丈夫かと思います。2015/10/29
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