紙コップのオリオン

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紙コップのオリオン

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062184526
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

旅に出た母をまちながら、論里は校庭に紙コップで冬の星座を描く。『よるの美容院』で講談社児童文学新人賞受賞後、待望の2作目! 主人公の橘論里(たちばな・ろんり)は中学2年生の男子。母親と、血のつながらない父親と、妹・有里(あり)と暮らしている。
 ある日、学校から帰ると、母親が書き置きを残していなくなっていた。冗談かと思ったら、趣味のカメラを持って、撮影旅行に出てしまったのだ。しかも、いつ帰るかわからない。母親不在のまま、楽天的な父親と妹と、不格好ながらもなんとか生活を送っていくことになった。
 学校では、開校20周年記念の行事をやることになり、論里は実行委員にさせられる。仲がいい轟元気(とどろき・げんき)と、変人の水原白(みずはら・ましろ)とともに、おずおずと活動をはじめる。
 校庭に描くことになった冬の星座に思いをはせながら、論里は自分と自分をとりまく人たちのことを考えはじめる。
 生まれるときも死ぬときもひとりきり。だけど、だれにも迷惑かけずに存在できるものなんか、どこにもない――。人と人との「つながり」は、こんなにももどかしく、こんなにも愛おしい!

第一章 手紙
第二章 学校
第三章 キャベツ
第四章 アンケート
第五章 実行委員会
第六章 白のファイル
第七章 プチトマト
第八章 夏休み
第九章 迷子
第十章 つながる星
第十一章 それぞれの名前
第十二章 リハーサル
第十三章 ドアポスト
第十四章 鍋焼きうどん
第十五章 流星群
第十六章 小火
第十七章 キャンドルナイト
終章 終わりとはじまり


市川 朔久子[イチカワ サクコ]
著・文・その他

内容説明

中学2年生の橘論里は、実母と継父、妹の有里と暮らしている。ある日、学校から帰ると、母親が書き置きを残していなくなっていた。一方、学校では、轟元気と河上大和、そして水原白とともに、創立20周年記念行事の実行委員をやることに。記念行事はキャンドルナイト。校庭に描くことになった冬の星座に思いをはせながら、論里は自分と、自分をとりまく人たちのことを考えはじめる。『よるの美容院』で講談社児童文学新人賞受賞待望の第2作!

著者等紹介

市川朔久子[イチカワサクコ]
1967年、福岡県生まれ。西南学院大学文学部外国語学科卒業。第52回講談社児童文学新人賞を受賞した『よるの美容院』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優愛

155
<ぼくも、この世界は綺麗だと思う。見られてよかった>満場一致の末に皆で成功を目指したキャンドルナイトに一人一人の願いを灯して。今、輝き出す彼らの未来を彩る。なんでこんなに素敵なんだろう。人と人が繋がる奇跡は。なんでこんなに眩しいんだろう。皆で作り上げた藍色の夜は。「僕は、流れ星を探すふりをして空を見上げた」泣きたくなった瞬間があって、一度しかない出会いがあって。漆黒のその奥に見つけた忘れられない想いがあった。この本を閉じた今、私の中に残してくれたキャンドルの灯りを忘れたくない。私は、絶対に忘れない。2015/02/21

紫綺

126
読友さん達の感想を読んで・・・。もぉーー浮足立っちゃうくらい、いい話だった♪一瞬中学時代に戻ったような・・・期待と不安が入り混じった気恥かしいような感覚がよみがえった。キャンドルで描く星空、温かいんだろうな♪2014/04/14

mocha

111
「親はなくとも子は育つ」と言うけれど、母親が突然旅に出たら中学生の息子はどうする?ロンリはよく頑張った。学校では創立記念イベントの委員にもなり「メンドーから逃げる、テキトーにやり過ごす」なんて言っていられなくなる。やり遂げた向こう側には達成感や仲間との連帯感、大きな充足感といったごほうびが必ずある。お説教くささがなく、とても面白く読めた。気づきにつながる言葉もたくさんあって、中学生にぜひすすめたい良書。2016/10/26

takaC

107
論里(ろんり)の名の由来は分かったけど、有里(あり)は何だろう。earlyなのかな?2018/11/25

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

95
84/100点 とても爽やかな青春小説です。魅力的な登場人物が多く、それぞれが生き生きと描かれています。特に妹の有里が可愛くて最高です。クライマックスで描かれる冬の校庭に映えるキャンドルの星座のシーンも感動的で良かったです。著者の「よるの美容院」・「小やぎのかんむり」と比べたら少し物足りなさはありますが、素敵な作品です。市川作品にハズレ無しですね!2016/11/08

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