北極男

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062182485
  • NDC分類 297.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

初めての海外が北極。それ以来13年間で12回の極地冒険を繰り返す「北極バカ」が目指すは、日本人初の北極点単独無補給徒歩制覇!

生き方に悩んで大学を中退し、突然冒険を思い立って生まれて初めて行った海外がいきなり北極! 
それ以来12年間に12回も北極冒険を繰り返し、海外といえば北極しかしらない男が目指すのは、日本人初となる「単独無補給徒歩」での北極点到達だった! 
魚の冷凍庫より寒いマイナス50度にもなる極寒の地で、空腹と疲労とホッキョクグマの恐怖に悩まされ、時に突然足元の氷が割れて冷たい北の海に沈む悪夢にうなされながら、なぜ彼はそれほどまでに「北極」にこだわるのか。彼はいったい、北極で何を成し遂げようとしているのだろうか? 
これは、前人未到の秘境の謎に切り込むノンフィクションでも、危険でスリルに満ちた冒険譚でもない、ひたすら地味で等身大な行程に身を捧げた、未熟でフツーな日本人(本人談)による極北の旅の記録である! 
「あなたはなぜ、北極に行くのですか?」「そこに、何もないからです」「……!?」アザラシとホッキョクグマの住む土地におじゃました「北極男」の夢は極夜にひらく……のか?(解説・角幡唯介=平成25年度講談社ノンフィクション賞受賞)。

内容説明

荻田泰永=北極冒険家。1977年神奈川県生まれ。両親に何不自由なく育ててもらったはずなのに、なぜか突然大学を中退して北極冒険を思い立つ。2000年、初めての海外旅行で北極に行った彼が、それから毎年のように北極に通い続ける理由とは?そもそもそこに理由など存在するのだろうか?そんな疑問を抱かせる、破天荒な北極バカによる北極冒険と青春の記録!

目次

プロローグ ある取材記者との会話―旅の準備・北極ってどんなところ?・ホッキョクグマほか
初めての北極―2000年北磁極
北極一人旅―2001年レゾリュート
単独初挑戦―2002年500km徒歩行
出会い―2003年ケンブリッジベイ
犬ゾリ2000kmの旅―2004年グリーンランド
挫折―2006年ケンブリッジベイ・2007年1000km単独徒歩行
ある取材者との会話・その2―冒険家の悩み・働くこととお金の話
再起―2008年皆既日食・2010年北磁極単独
角幡とフランクリン隊を追う―2011年1600km二人旅
無補給単独徒歩による挑戦―2012年北極点
北極点を越えて―2014年再びの挑戦を目指して

著者等紹介

荻田泰永[オギタヤスナガ]
北極冒険家。1977年神奈川県生まれ。1999年の大学中退後にテレビで冒険家・大場満郎の存在を知り、翌2000年に大場の企画した北極冒険に参加。生まれて初めての海外旅行でカナダ・レゾリュート村から北磁極への700km徒歩行を経験。2002年、レゾリュートからカナダ最北の集落グリスフィヨルドまでの500km単独徒歩行。2004年、グリーンランド内陸氷床2000km犬ゾリ縦断行。2010年、北磁極無補給単独徒歩到達。2011年、カナダ北極圏1600km徒歩行。2011年度「ファウストA.G.アワード冒険家賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケニオミ

12
どうしても手を伸ばしてしまうジャンルの中で言い忘れていたのが冒険譚です。小学校の教科書に載っていた南極点到達を競ったアムンゼンとスコット。そこが出発点だったような気がします。本書は北極探検のみに固執し、現在徒歩での単独北極点到達を目指している荻田氏の冒険譚です。同じく冒険家の角幡氏が「アグルーカの行方」で描いた1600㌔徒歩行に同行したのが荻田氏であったのは読み進めるまで気づきませんでした。二つの書物を読み比べて、同じ冒険家としての相違点や類似点を知ることができれば楽しいかもしれません。興味深い本でした。2014/04/07

はる

10
図書館本。『アグルーカの行方』に登場した荻田さん、南極点に無補給・単独踏破成功!のニュースを聞いてから読んだ。「北極男」が「南極男」に!そうか、こんなふうに冒険家になる人もいるのだな。そして読み手は動物のおしっこツララに納得し、あのジャコウウシの思い出に切なくなるのだった。2018/01/14

生チョコ

9
初めての海外旅行が北極で、それから10回以上の海外旅行も全部が北極という、タイトル通りの「北極男」 それにしても、ひとつの事に向かっていくエネルギーというか、アルバイトしてお金作ってそれで北極歩くと言うことを何年も繰り返す姿は、凄いとも思うし何がそこまでさせるのかという疑問も浮かぶ。きっと、何万回も「なんでそこまでして北極行くの?」と聞かれてるでしょうが、その答えは本人が説明すればするほど陳腐になる気もする。だからこその、巻末での角幡さんによる愛に溢れた解説なんだろうなと。 2015/10/03

おのちん

9
★★★☆☆:極寒の定義が揺らぎそうな一冊。大学の頃、人生に目標を見出せず中退してしまった作者。そんな中あるテレビ放送を機に北極に魅せられていく。その後の行動力は凄いものだった。十数回の冒険を短く綴った一冊。ジャコウウシの親子の話は少し複雑な思いがした。2014/05/18

石野卓球

9
面白かった。ネタが多いので、1冊にまとめるのもったいないくらいの感じ。しかし、よく結婚して子供まで作ったな。ようこんな生活している人と結婚する人がおるなと感心した。角幡もこどもできたし、冒険しながら、家庭持てるんだな。  北極は、温暖化でこれからもっと厳しくなっていくだろう。今年も挑戦するそうで、生きて帰ってきて下さい。2014/01/04

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