蔵盗み―古道具屋 皆塵堂

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062182379
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

濡れ衣を着せられ小間物問屋を追い出された男が、知り合った盗人から皆塵堂で働くように依頼された。好評の人情怪談騒動記第3弾!

妖怪と古道具屋、私も書こうと思ってました。先を越された!
                           ――香月日輪さん推奨!!

曰くものが集まる皆塵堂の新たな手伝いは盗人(ぬすっと)だった!?
「開かずの蔵」がついに開かれる?

大好評の「人情怪談騒動記」!

小間物問屋橘屋の手代だった益治郎は、濡れ衣を着せられ店を追い出された。3日後の夜、店の様子を見にいって若旦那に追いかけられた益治郎を、甚左という名うての盗人が助ける。甚左は益治郎に、意趣返しに自分が橘屋から金を盗むから、お宝ありと目をつけた古道具屋を調べるため、働くように頼む。その古道具屋とは、曰くものばかりが集められた皆塵堂だった……。

読者モニターが怖れ、笑い、唸った!

「ページをめくると、ふと空気が変わる。そんな怖さの詰まった本」(30代・女性)
「あちらこちらで幽霊が出るのに、温かくて優しくて微笑ましい」(30代・女性)
「最後につながっていく仕掛けが実に鮮やか」(40代・男性)
「魅力的なキャラクターもさることながら、ミステリとしても大満足」(30代・女性)

【著者紹介】
1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く。主な作品に『無縁塚』『古道具屋 皆塵堂』『猫除け 古道具屋 皆塵堂』などがある。

内容説明

小間物問屋橘屋の手代だった益治郎は、濡れ衣を着せられ店を追い出された。三日後の夜、店の様子を見にいって若旦那に追いかけられた益治郎を、甚左という名うての盗人が助ける。甚左は益治郎に、意趣返しに自分が橘屋から金を盗むから、お宝ありと目をつけた古道具屋を調べるため、働くように頼む。その古道具屋とは、曰く品ばかりが集められた皆塵堂だった…。

著者等紹介

輪渡颯介[ワタリソウスケ]
1972年東京生まれ。明治大学卒業。『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、講談社ノベルスよりデビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

77
おそらくは猫好きであろう作者による、猫のいる古道具屋さんシリーズです。現代だったら、猫のいる骨董屋さんとか、アンティークカフェとか、そういうこじゃれた感じになるのでしょうが、ここはお江戸ひたすらぼろく客も来なく、良い感じに寂れ切っております。猫を飼っている人、猫の好きな人、猫の嫌いな人、色々おりますが、鮪助がマスコットではなくちゃんと役に立っている所がいいです。今回も古道具屋皆塵堂にやってくるのは、何やら訳を抱えた奉公人で……。このシリーズでパターン化するのかな。そろそろ幽霊じゃない女の子が欲しい所です。2013/07/18

nyanco

69
曰くものが集まる古道具屋・皆塵堂に、悩みや問題を抱えた者が手伝いに来る…というパターンが定番化したようですね。今回、やってきたのは、勤勉実直な小間物屋の手代だった益次郎。濡れ衣を着せられ、恨みを晴らそうと、盗人・甚左の手下として、皆塵堂に潜り込む。働く気皆無の店主・伊平次、丁稚の峰吉、そして前作に登場していた庄三郎、地主・清左衛門、太一郎、巳之助さん…と、オールキャストが登場してくるのも楽しい。益次郎が、こいつら何者?と戸惑いながら、オールキャストが揃っていく過程もファンには嬉しい登場の仕方でした。続→2013/05/13

くりきんとん99

64
すっかりお気に入りとなったこのシリーズ。今回も楽しませてもらった。怖がりの私にはちょうどいい(?)怖さ。そしてすっきりとした読後感に満足。登場人物それぞれがそれぞれの役割を持っていて、安心して読むことができる。でもやっぱり深夜に読むには怖いんだよね(^_^;)2013/05/16

藤月はな(灯れ松明の火)

60
相変わらず、猫に好かれる体質なのに猫嫌いなんだね、太一郎。一方、相変わらず、合理主義な峰吉と大の猫好きなのに当の猫からはとんと見向きもされない、男気溢れるけど惚れっぽい巳之助の願望と太一郎があの水辺に置いたらトラウマ確実な文机へ深刻に忠告する場面はなぜか笑えました。そして礼蔵さん、素敵です。2013/11/24

ベルるるる

52
1作目の太一郎は当然として、2作目の庄三郎も登場したのが嬉しかった。やっぱり、こうして繋がっていくのがシリーズ物の醍醐味だものね。2017/08/17

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