エネルギー・原子力大転換―電力会社、官僚、反原発派との交渉秘録

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062181051
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0031

出版社内容情報

「原発で泥をかぶる」――そう私は覚悟した。東電福島原発事故後、エネルギーの課題解決を主導した1年6ヵ月、そのすべてを語る。

「原発で泥をかぶる」――そう私は覚悟した。東電福島原発事故後、エネルギーの課題解決を主導した1年6ヵ月。民主党「影の実力者」が明かす、「2030年代原発ゼロ」、東電国有化、大飯原発再稼働の舞台裏。

「夢物語」ではなく、この「冷厳な事実」から国民的議論を始めよう。

●「原発ゼロ」をめぐる攻防
●エネルギー政策の論点
●チーム仙谷、東電に挑む
●浜岡ショック
●東電国有化の舞台裏
●大飯原発再稼働の真相
●原子力国有化と電力システム改革

「体制の維持が銀行の前提だった。東電に破綻されては困る銀行はともかく、東電自身が体制維持できると認識しているのだ。国が損害賠償さえ肩代わりしてくれれば、会社は存続され、原子力も含めて地域独占の電気事業を従来通り続けていける。それが東電経営陣の自然な認識だった。勝俣会長は東電の賠償上限額を1兆円と打診してきた。それを超える賠償額は「原賠法」に基づいて、国が負担してほしい、ということだ。おそらく経産省と口裏を合わせていたのだろう。私は話にならないと思った」――第3章「チーム仙谷、東電に挑む」

第1章 「原発ゼロ」をめぐる攻防

1 菅さんの政治運動論
2 脱原発と解散

第2章 エネルギー政策の論点

1 センチメンタルな政治
2 グリーン革命への意識改革

第3章 チーム仙谷、東電に挑む

1 東電支援の暗雲
2 “前人未到”の巨額賠償
3 「原賠機構」始動

第4章 浜岡ショック

1 嫌な予感
2 “同床異夢”の連携

第5章 東電国有化の舞台裏

1 “民営の灯り”の終焉
2 新生東電の顔

第6章 大飯原発再稼働の真相

1 官邸に抱いた不安
2 関西広域連合の狙いと福井県の苦悩

第7章 原子力国有化と電力システム改革

1 電力供給システム改革私案
2 新重商主義時代の成長戦略

【著者紹介】
1946年徳島生まれ。1964年東大法学部入学、在学中に司法試験合格、1971年より弁護士活動に入る。初当選は1990年で日本社会党公認候補だったが、政権担当能力を持つ党への転換を掲げて「ニューウェーブの会」を結成。1993年総選挙で落選するも、1996年総選挙で復活当選、菅直人や鳩山由紀夫と共に「オリジナル民主党」創設メンバーとなる。以後、民主党の要職を歴任、政権奪取後は鳩山政権で行政刷新相、国家戦略相、菅政権で官房長官等を務める。その後、民主党政調会長代行等を経て2012年総選挙で落選。

内容説明

「原発で泥をかぶる」―そう私は覚悟した。東電福島原発事故後、エネルギーの課題解決を主導した激動の1年6ヵ月。そのすべてを語る。

目次

第1章 「原発ゼロ」をめぐる攻防
第2章 エネルギー政策の論点
第3章 チーム仙谷、東電に挑む
第4章 浜岡ショック
第5章 東電国有化の舞台裏
第6章 大飯原発再稼働の真相
第7章 原子力国有化と電力システム改革

著者等紹介

仙谷由人[センゴクヨシト]
1946年徳島生まれ。1964年東京大学法学部入学、在学中に司法試験合格、1971年より弁護士活動に入る。初当選は1990年で日本社会党公認候補だったが、政権担当能力を持つ党への転換を掲げて「ニューウェーブの会」を結成。1993年総選挙で落選するも、1996年総選挙で復活当選、菅直人や鳩山由紀夫と共に「オリジナル民主党」創設メンバーとなる。以後、民主党の要職を歴任、2009年の政権奪取後は鳩山内閣で行政刷新大臣、国家戦略大臣、菅内閣で官房長官等を務める。その後、民主党政調会長代行等を経て2012年総選挙で落選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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レフ

1
俺的に「海江田ノート」「原発危機 官邸からの証言」に続く民主党原発シリーズ第3弾。2022/01/29

O. M.

1
福島原発事故以降の対応の回顧録と、今後の電力業界のあり方についての政策提言。 前半の回顧録は、民主党執行部の意思決定システムのまずさの暴露に終始して、気分が悪くなる。読者によっては「事件は現場じゃなく会議室で起こっているんだ!」的な書き方に反感を感じるかも。良くも悪くも現実主義の政治家です。 最終章「原子力国有化と電力システム改革」は読む価値あり。なぜなら、政権は変わったとはいえ、当面は仙石氏の引いたレールに沿って業界が進んでいく可能性が高いから。現実的に考えると選択肢はほとんどないんですね。 2013/03/17

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