移民の宴―日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062180474
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「おとなの週末」の人気連載「移民の宴」を単行本化。在日外国人たちの本音、現状、習慣を知ることができる本格ルポ。「おとなの週末」の人気連載「移民の宴」を単行本化。
在日外国人たちの本音、現状、習慣を知ることができる本格ルポ。

●年明けにクリスマスを祝うロシア人
●カレーライスもラーメンも食べられないけれど、寿司は大好きなイスラム教徒
●体育館が台湾の屋台街に!? 中華学校の「園遊会」
●まかないもワインとチーズ付きのフランス人

高野 秀行[タカノ ヒデユキ]
著・文・その他

内容説明

突撃、隣の外国人の食卓。日本初の比較“ごはん”文化論的ルポ。

目次

成田のタイ寺院―Thailand
イラン人のベリーダンサー―Iran
震災下の在日外国人
南三陸町のフィリピン女性―Philippines
神楽坂のフランス人―France
中華学校のお弁当―Taiwan
群馬県館林市のモスク―Muslim
鶴見の沖縄系ブラジル人―Brazil
西葛西のインド人―India
ロシアン・クリスマスの誘惑―Russia
朝鮮族中国人の手作りキムチ―KoreanChinese
震災直後に生まれたスーダン人の女の子、満1歳のお誕生日会―Sudan

著者等紹介

高野秀行[タカノヒデユキ]
1966年東京・八王子生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍中に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)でデビュー。1992‐93年にはタイ国立チェンマイ大学日本語学科で、2008‐09年には上智大学外国語学部で、それぞれ講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

379
大久保や大阪・鶴橋のコリアン・タウンはよく知られているが、ここでは日本各地にある、さまざまなエスニック・コミュニティが紹介される。例えば成田のタイ寺院や被災後の南三陸町に暮らすフィリピン女性たち。あるいは館林市のモスク。鶴見の沖縄系ブラジル人たち、西葛西のインド人下目黒のロシア正教会。実に豊かな文化が私たちの知らないところで息づいている。日本に暮らす彼らと互いが幸せに暮らすには「寛容」(これは「許容する」といったニュアンスだ)ではなく、「排他的でない」こと。高野秀行氏の新境地を開くルポルタージュ。推薦!2016/09/30

harass

78
日本在住外国人コミュニティを訪問するルポ。異文化ものに定評のある著者の気軽な読み物。日本でも現地の食生活を維持、もしくは変化させていく。ちょうど連載中に原発事故があり巻き込まれる彼らなどが生々しい。日本料理に馴染む人が多いが調理方法が簡単なのが好まれるらしい。かなり凝った料理は日本では材料などが手に入りにくいのもあるようだ。成田のタイの寺院や神楽坂のフランス人街などそんなものもあるのかと驚く。2019/03/21

ごへいもち

70
食べ物版「異国トーキョー漂流記」かな。今回も快調、というのは読むほうだけみたいで高野さんは大変だったらしい。困ったときは台湾というジョーカーも早々と放出。日本食は簡単、というのが頷けたほど、ここに取り上げられた国の食事作りは日にちと手間がかかるものが多い。日本人は毎日違うものを食べているということが影響しているらしい。日にちと手間のかかる料理を作る国は普通それを何日も続けて食べるとか。なるほど2013/07/21

tetsubun1000mg

60
2012年出版だったが、高野秀行さんらしいタイトルに引かれて選ぶ。 アジアやアフリカの辺境をさまよう高野さんらしい体当たり取材が面白い。 西葛西のインド人祭りはTVニュースか何かでで見たことが有ったが、それ以外は初めての情報だった。 各国からの移民の歴史や事情も様々でバラエティー豊か、それぞれの国民性も現れて興味深い。 また、各国の食生活取材も材料、作り方、実食した感想など具体的で面白い。 ほとんどが名前も知らない食べたこともない料理だった。 高野さんが取材相手になじんで本音を引き出しているのもいい。 2021/11/09

ぶんこ

53
著者初読みで、少し感性に合わないところもありましたが、思わぬ発見が多く面白かったです。イランやスーダンの料理が手間がかかるというのも驚きでした。特にスーダンの料理の煩雑さには読んでいるだけで感嘆。妹さんが、料理が得意だけれど手伝うと毎日やらされるから手伝わないというのに納得。日本国中に、こんなにも沢山の国々の人々が集まる場所があるなんて初めて知りました。成田のタイ寺院に最初に驚かされ、館林のモスクやロシア正教会と御茶ノ水のニコライ堂の違いにも驚かされました。次はアブさんの本を読んでみたいです。2017/05/14

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