文春文庫
音の影

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  • サイズ 文庫判/ページ数 299p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167271077
  • NDC分類 762.8
  • Cコード C0195

内容説明

バッハ=武満徹さんが最後に聞いた曲、ショパン=指揮者を困らせるピアノ協奏曲、メンデルスゾーン=音楽家には珍しく一生裕福だった、岩城宏之=終戦の翌年に木琴で舞台デビューetc.古典派から現代音楽の巨匠まで、世界を舞台に活躍した著者が、とっておきのエピソードや思い出を交えて紹介するエッセイ集。

目次

アルベニス(Alb´eniz)一秒間のキス
バッハ(Bach)武満徹さんが最後に聞いた曲
ボッケリーニ(Boccherini)地下鉄サリン事件と『悪魔の家』
ベルリオーズ(Berlioz)五人の好きな指揮者
ベートーヴェン(Beethoven)(1) ぼくが苦手なベートーヴェン
ベートーヴェン(Beethoven)(2) 絶対音感
ベートーヴェン(Beethoven)(3) 指揮者の鞄持ち
ベートーヴェン(Beethoven)(4) 九つの交響曲
ブルックナー(Bruckner)巨匠になる条件
ブラームス(Brahms)(1) 初めて指揮した曲は?〔ほか〕

著者等紹介

岩城宏之[イワキヒロユキ]
1932(昭和7)年、東京生まれ。東京芸術大学音楽学部打楽器科在学中にNHK交響楽団副指揮者となり、1956年デビュー。以来、国内のみならず、ベルリン・フィルやウィーン・フィルなどのトップ・オーケストラの指揮にあたってきた。NHK交響楽団終身正指揮者。メルボルン交響楽団終身桂冠指揮者。1991(平成3)年、日本エッセイスト・クラブ賞受賞。1996年に紫綬褒章を受け、2002年には、日本芸術院恩賜賞受賞。2006年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カタコッタ

9
音楽家には名エッセイストが多い。時に笑わせ感動させ、クラシックファンに納得させる実力と実績がある。たまに読んでみたくなるのが、著者の本だ。メシアン、武満徹との関係はとても面白く読んだ。武満徹の事を思い出して泣きそうになる事を『タチバナる 』と武満徹夫人と著者との間で秘密の言葉として使われているそうだ。回答は立花隆氏の事。夫人もチャーミングな方ですね。2018/09/29

あんさん

4
岩城先生の薀蓄に溢れるエッセイ集。佐渡先生のあとがきもいい。近く某アマオケで演奏するリスト「前奏曲」に関して、指揮者先生から本書を紹介いただいたもの。「前奏曲」はナチスがドイツを支配した戦前から、戦争に敗れるまで、毎日のナチス宣伝ラジオ番組のテーマ音楽だった。他に「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」も、ナチス党大会の開幕で毎回演奏され、ドイツのおめでたい儀式では避けられていたとも。最近周囲で、ロシアのウクライナ侵攻で「大序曲1812年」等の演奏が中止された話を聞く。平和に音楽を楽しめる世を願う。2022/05/14

むちれお

2
半ば強引にアルファベット順で、作曲家にかこつけておもしろおかしく展開されているコラム。2014/10/07

rincororin09

1
確認はしていないが、たぶんこれが岩城さんの最後の本かな。氏のエッセイはかなり読んでいるが、どれもユーモアに溢れてて、しかし、音楽に対しては誠実。2014/02/11

montetsutsu

1
岩城さんの本は学生時代に何冊か読んだなあ。偉ぶったところがなく、どれも楽しく読ませてくれる。亡くなる前に生で指揮する演奏を聴きたかった。2013/10/14

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