歴史と哲学の対話

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062177573
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0021

出版社内容情報

哲学によって歴史の理解はどう変わるのか? 日本中世史研究者が哲学者の門を叩き、日本の歴史を根本から徹底的に検証する問題作。

哲学によって歴史の理解はどう変わるのか? 日本中世史研究者が哲学者の門を叩き、日本の歴史を根本から徹底的に検証する問題作。

内容説明

哲学によって歴史の理解はどのように変わるのか?どのような権力が正統的と言えるのか―天皇と武士、中世における権力の正統性の問題をホッブズ・ルソーの思想から捉えなおす。歴史の歩みはどのように捉えるべきか―日本史の大きな流れを、ヘーゲル哲学を基に普遍的な世界史の中に位置づける。日本中世史研究者が哲学者の門を叩き、日本の歴史を根本から徹底的に検証する。

著者等紹介

西研[ニシケン]
1957年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。現在、東京医科大学教授。哲学者

竹田青嗣[タケダセイジ]
1947年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。現在、早稲田大学国際教養学部教授。哲学者

本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。現在、東京大学史料編纂所教授。歴史学者。専門は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネコ虎

9
最初の西研と本郷和人の対話は全く平板で両者のいいところが出ず仕舞いだった。なぜだろう。対象読者へのサービスが足りないからか。別に簡単に説明しろというんじゃなく、もっと興味をかき立てる努力をしろということ。おざなり。それに比べ竹田青嗣はまだまし。対談だから解説し足りないところも多々あったが、それなりに面白かった。それに比べ本郷和人は歴史家としては幅が狭すぎて、「歴史と哲学の対話」という表題は奥がましい。2017/09/16

Haruka Fukuhara

6
対話が好きで、色々な対話、対談を読むけれど、この本は歴史の本郷先生がわからなくて困ってるところを哲学の先生に聞きにいく、といった感じで明確に一貫したテーマ設定があって、非常に面白く学びも多かった。哲学と対話はそもそもソクラテスや禅問答を思っても、相性が抜群なのだろうと思う。2022/03/07

Shin

5
竹田青嗣&西研という好きな哲学者の組み合わせとタイトルに惹かれて予約してまで買ったのだが、結論から言うと期待はずれ。「歴史」側として対談する本郷和人という学者の視野が狭すぎて、せっかくの面白い企画を活かしきれていないのが残念。企画上の演出でないのであれば、(本郷和人本人も言っているように)確かに日本中世史の学会はタコツボ過ぎて心配になる。言っちゃ悪いけど、この程度で天皇制を疑ってかかってます的な学説を振り回すのは、学説そのものよりも知識人としての態度という意味で不快感を覚えてしまう。2013/02/16

kumoi

2
人間はほかっておくと、所有権をめぐる争いを始める。普遍闘争状態では生命の維持さえも危ぶまれるため、人々は権力を求めるようになり、争いに勝ったものが覇権を握る。だが平時になると権力の正当性が怪しくなってるから、何かに権威づけしてもらう必要がある。お手頃な権威づけとして世襲や宗教が持ちいられることが多い。ここである問題が生じる。本当はどんな権力にも正当性はないが、自由の確立のために権力が必要であるということだ。個人がお互いに自由を認め合う原理により、普遍闘争が回避され、自由が確立する可能性が生まれるのである。2021/12/05

takao

2
ふむ2020/09/26

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