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今日のごちそう

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062175425
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

誰にでもある、ごくふつうの日の料理の風景を繊細に丁寧に描く小説集。特別な日ではないけれど、それぞれのごはんがごちそうになる。

パスタをこねながら、思い出す恋人のこと。失敗したデートのあとで、家で一緒に食べるアンコウ鍋。なかなか大きくならない我が子のために、ことことと煮る煮豆――。いろいろな日に、ごはんを食べる。一人で、二人で、家族そろって。誰にでもある、ごくふつうの日の料理の風景を繊細に丁寧に切り取ったドラマ。とくべつな日ではないけれど、それぞれのごはんがごちそうになる、人生のある一日を温かな筆致で描く掌編小説集。

伊達巻    豆    花見弁当    オレキエッテ    アンコウ鍋    お好み焼き    うどん    ポトフ    ローストチキン ほか

【著者紹介】
はしもと・つむぐ。三重県伊勢市生まれ。1997年に『猫目狩り』で電撃小説大賞金賞を受賞しデビュー。ライトノベルで活躍した後、2006年に『流れ星が消えないうちに』を発表。以降、一般向けの小説を発表している。人と人との繊細な関係や小さな心の動きなどを丁寧な筆致で描き、その優しく温かな物語で読者を惹きつけている。他の作品に、テレビアニメ化、実写映画化もされた『半分の月がのぼる空』、山本周五郎賞候補となった『もうすぐ』などがある。

内容説明

ふっくら、ことこと、こんがり、とろり。悲しい時もせつない時も、ごはんが元気を連れてくる。おいしいものいろいろ詰め合わせ、心がほっこりあたたまる極上お料理小説。

目次

伊達巻
伊勢風雑煮

ごまかしのカルボナーラ
アンコウ鍋
花見弁当
のり弁
うどん
トマト味の煮込み
煮豆
漬け物
ポトフ
オレキエッチ
クロックマダム
お好み焼き
素麺
味噌漬け
ラタトゥユ
ホットコーヒー
団子
ココナッツミルクのカレー
シャンパン
ローストチキン

著者等紹介

橋本紡[ハシモトツムグ]
三重県生まれ。1997年第四回電撃小説大賞金賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pino

187
日常の何気ない食事風景が描かれた短編集。この先どうなるのかと余韻を残し話は終わる。少し前だったら「続きはWEBで」といったところ。料理は、野菜をポイポイ鍋に放る、魚を漬け込む。月見だんご、パスタなどで、いたって普通。だが、元彼直伝。男子に踏ませる。行きずりの女がササッと作る。となると、ただでは終わりそうになくて面白い。その「ただ」の行方が分らず、モヤモヤする。でも、悪い方には転がらないと思わせるところが橋本さんらしい。食材に細心の注意をはらい最高の相手を厳選しても、友達と食べた赤いウインナーには敵うまい。2013/01/06

かめ吉

163
家族、一人、恋人、友達――いろんな日に、人はそれぞれご飯を食べます。悲しいとき、嬉しいとき、病気のとき――ありふれた日常の食事風景をまとめた一冊。各話が15ページ程度の短編なので時間が空いたら手軽に読めるところがいいですね。印象的だったのはホットコーヒーと団子の話でした。同じ場面を2人の視点で書いているザッピングストーリーになっていて面白かったです。読んでいてお腹がすいてきました。2015/03/06

新地学@児童書病発動中

146
食べ物をめぐる短編集。食は生の根っこだと思う。ちょっと落ち込んでいても、おいしいものを食べたら元気になれることがある。素麺とか団子などがとてつもない力を秘めているのだ(笑)。橋本さんのこの短編集でも、落ち込んでいたり、悲しんでいる登場人物が自分で作ってごはんで元気を取り戻していくところが凄く良い。「ごまかしのカルボナーラ」、「素麺」、「団子」が私のベスト。2014/02/03

風眠

130
自販機の缶コーヒー、ありあわせの材料で作ったカルボナーラ、友達と作った簡単伊達巻etc・・・、特別なものでなくともごちそうになる、そんな忘れられない瞬間が人生にはある。普段は忘れていても、香りや音といった五感の記憶は、ちょっと刺激されるとたちどころに甦ってくるものだ。味覚も、そう。人が最後の最期まで持ち続けていられる記憶って、たぶん五感の記憶なんじゃないかな、と思う。パッチワークみたいに、バラバラだった小さな布をつなぎ合わせたような短篇集。2012/07/06

紫綺

125
たっぷりの太陽が降り注ぐ川面のキラキラを思わせるような超短編集。23の短い話は物足りなさそうに見えて全然・・・、一篇一篇が光り輝いている。やはり和食メニュー話に心惹かれるのは、日本人という理由ばかりではなさそうだ。ごちそうさまでした♪たいへん美味しゅうございました。2012/05/25

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