ベイビーズ・イン・ブラック―ＴＨＥ ＳＴＯＲＹ ＯＦ ＡＳＴＲＩＤ ＫＩＲＣＨＨＥＲＲ＆ＳＴＵＡＲＴ ＳＵＴＣＬＩＦＦＥ

ベルストルフ，アルネ【著】〈Ｂｅｌｌｓｔｏｒｆ，Ａｒｎｅ〉/岩本 順子【訳】

講談社（2012/05発売）

• サイズ A5判／ページ数 202p／高さ 22cm
• 商品コード 9784062174275
• NDC分類 726.1
• Cコード C0074

出版社内容情報

ジョン・レノンの親友――５人目のビートルズと、若き女性写真家のうつくしく儚いラブストーリー。【ドイツコミック翻訳出版】

夭逝したスチュアート・サトクリフとドイツの写真家アストリッド・キルヒアーの儚い恋物語。『フロム・ヘル』『アライバル』に続く必読海外コミック、堂々登場！

内容説明

歓楽街の地下で彼女が出会ったのは、奇妙な“５人組”のイギリス人バンド『ＴＨＥ　ＢＥＡＴＬＥＳ』の演奏だった―。名作『Ｂａｂｙ’ｓ　ｉｎ　ｂｌａｃｋ』がうまれるきっかけとなった、ビートルズの初代ベーシスト、スチュアート・サトクリフと彼らに大きな影響を与えたことで知られる美しき写真家アストリットの恋。１９６０年代ハンブルクのサブカルチャーシーンを背景に、ドイツ漫画界の気鋭がおくる傑作グラフィックノベル。

著者等紹介

ベルストルフ，アルネ［ベルストルフ，アルネ］［Ｂｅｌｌｓｔｏｒｆ，Ａｒｎｅ］
１９７９年ダンネンベルク生まれ。ハンブルク在住。２００５年に、ハンブルクの応用科学大学造形学科の卒論として制作したコミック作品「Ａｃｈｔ，ｎｅｕｎ，ｚｅｈｎ」（「８、９、１０」）が出版される。この作品は、フランクフルト書籍見本市において、２００５年の最優秀新人賞として「ゾンダーマン賞」を受賞したほか、２００６年の「ＩＣＯＭインディペンデントコミック賞」も受賞し、フランス、イタリア、ポーランド、韓国でも出版された。２００６年以後、フリーランスのグラフィックデザイナー、コミック作家として活動

岩本順子［イワモトジュンコ］
１９６０年神戸市生まれ。翻訳者、ライター。ハンブルク在住。９０年代に日本の漫画作品のドイツ語訳に従事。現在はドイツとブラジルを往復しながら、両国の風土、食文化、ワインについて執筆活動中。自ら運営するサイトでは、ハンブルク・エッセイも発信している。著書に「おいしいワインが出来た！名門ケラー醸造所飛び込み奮闘記」（講談社）、「ドイツワイン　偉大なる造り手たちの肖像」（新宿書房）、「ぼくは兵役に行かない！」（ボーダーインク）がある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[Mark.jr]

デビューする前のthe beatlesに脱退した二人のメンバーがいたのは少し有名な話です。一人は、デビュー直前Brian Epsteinから解雇されたPete Best。そして、もう一人が本書の主人公、ツアー中のドイツで脱退したStuart Sutcliffe。本書は彼と写真家Astrid Kirchherrの恋愛を描いたドイツの漫画です。今のスピーディーに進化した日本の漫画と比べると非常に静かですが、そこが魅力的です。素朴でどこかセンチメンタルな感触は、表題の元となった曲に通じる所があります。

2022/12/03

[タイコウチ]

ビートルズのハンブルク時代を背景にしたアストリッド・キルヒャーとスチュアート・サトクリフの悲劇の物語。ストーリーとしては、映画「バックビート」とほぼ重なる内容。絵柄は決して写実的ではなく、マンガらしくデフォルメされ簡素な描写なのだが、ジョンやポール、ジョージなど、私たちがよく知っている（？）若い頃の彼らの雰囲気をとてもうまく捉えていると思う。外国（ドイツ）のマンガという違和感はほとんどなく、日本人に好まれる文学性もあるが、１年以上も前に出ていてあまり話題になっていないのは、値段がちょっと高いからだろうか。

2014/03/06

[釈聴音]

ビートルズがビートルズになる前、「６人目のビートル」だった幻のギタリストで画家、「スチュ」ことスチュアート・サトクリフの物語。彼の演奏の記録は残っていない（はずである）。しかし、彼の名はビートルズと共に生き続けている。

2012/05/29

[緑虫＠漫画]

いい雰囲気の漫画だった。ドイツが舞台だけど、作品の空気は昭和。

2012/05/18