出版社内容情報
2009年度平和・協同ジャーナリスト基金賞・大賞受賞「歴代4次官の密約証言」スクープの全貌を初めて明かし、核政策の未来を展望オバマ大統領が唱えた「核なき世界」は本当に実現するのか?
2009年、政権交代期に最も政官界を震撼させた外交スクープ
「核持ち込み密約は外務官僚が管理――歴代四次官が証言」
その記者が初めて明かす、歴史的証言の全真相。
そして明らかになった核密約が促す、日米の政策変更。
オバマ大統領政権下の核政策、そのキーパーソンからもたらされた
極秘メモを皮切りに、日本の政策担当者がアメリカに驚くべき要求を
していたことが判明する。
「核兵器を削減しないでほしい」
唯一の被爆国からの要求を利用し、民主党政権への攻勢を強めるタカ派たち。
「核なき世界」への思わぬ障害となった日本国の秘められた欲望を暴き、
再選なったオバマ大統領の平和への岐路を展望する。
トップ記者が3年を費やして書き下ろした、渾身の「アトミック・ノート」!
第1章 「遺言」――二〇一〇年一〇月一日
第2章 暴かれた「国家のうそ」――二〇〇九年七月二三日
第3章 新たな証拠――二〇一〇年四月二八日
第4章 「使えない核」――二〇〇九年一一月一三日
第5章 ロビー工作――二〇〇九年二月二五日
第6章 転換の途上――二〇一〇年四月六日
第7章 核と日本人――二〇一一年三月一一日
終章 核――厚い秘密のベール
太田 昌克[オオタ マサカツ]
著・文・その他
内容説明
唯一の被爆国にして堕ちた原発大国、日本。「核なき世界」を標榜するオバマ大統領率いるアメリカ。日米核密約を暴き政策変更をもたらしたスクープ記者が克明に描く、「核」をめぐる日米の歪んだ政策決定空間。「絶対悪」を「必要悪」とする「核の抵抗勢力」とは誰なのか?歴史的証言の全真相と政策決定プロセスの裏面を初めて明かす。
目次
第1章 「遺言」―二〇一〇年一〇月一日
第2章 暴かれた「国家のうそ」―二〇〇九年七月二三日
第3章 新たな証拠―二〇一〇年四月二八日
第4章 「使えない核」―二〇〇九年一一月一三日
第5章 ロビー工作―二〇〇九年二月二五日
第6章 転換の途上―二〇一〇年四月六日
第7章 核と日本人―二〇一一年三月一一日
終章 核―厚い秘密のベール
著者等紹介
太田昌克[オオタマサカツ]
共同通信編集委員。1968年富山県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、政策研究大学院大学博士課程修了、博士(政策研究)。1992年共同通信入社。2003年から07年までワシントン特派員。2006年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。「歴代外務次官らが管理日米の核持ち込み密約経験者4人が証言」など核密約に関する一連の報道で、2009年度平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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