秘録―核スクープの裏側

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秘録―核スクープの裏側

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062174237
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0031

出版社内容情報

2009年度平和・協同ジャーナリスト基金賞・大賞受賞「歴代4次官の密約証言」スクープの全貌を初めて明かし、核政策の未来を展望オバマ大統領が唱えた「核なき世界」は本当に実現するのか?

2009年、政権交代期に最も政官界を震撼させた外交スクープ
「核持ち込み密約は外務官僚が管理――歴代四次官が証言」
その記者が初めて明かす、歴史的証言の全真相。

そして明らかになった核密約が促す、日米の政策変更。
オバマ大統領政権下の核政策、そのキーパーソンからもたらされた
極秘メモを皮切りに、日本の政策担当者がアメリカに驚くべき要求を
していたことが判明する。

「核兵器を削減しないでほしい」

唯一の被爆国からの要求を利用し、民主党政権への攻勢を強めるタカ派たち。

「核なき世界」への思わぬ障害となった日本国の秘められた欲望を暴き、
再選なったオバマ大統領の平和への岐路を展望する。

トップ記者が3年を費やして書き下ろした、渾身の「アトミック・ノート」!

第1章 「遺言」――二〇一〇年一〇月一日
第2章 暴かれた「国家のうそ」――二〇〇九年七月二三日
第3章 新たな証拠――二〇一〇年四月二八日
第4章 「使えない核」――二〇〇九年一一月一三日
第5章 ロビー工作――二〇〇九年二月二五日
第6章 転換の途上――二〇一〇年四月六日
第7章 核と日本人――二〇一一年三月一一日
終章 核――厚い秘密のベール


太田 昌克[オオタ マサカツ]
著・文・その他

内容説明

唯一の被爆国にして堕ちた原発大国、日本。「核なき世界」を標榜するオバマ大統領率いるアメリカ。日米核密約を暴き政策変更をもたらしたスクープ記者が克明に描く、「核」をめぐる日米の歪んだ政策決定空間。「絶対悪」を「必要悪」とする「核の抵抗勢力」とは誰なのか?歴史的証言の全真相と政策決定プロセスの裏面を初めて明かす。

目次

第1章 「遺言」―二〇一〇年一〇月一日
第2章 暴かれた「国家のうそ」―二〇〇九年七月二三日
第3章 新たな証拠―二〇一〇年四月二八日
第4章 「使えない核」―二〇〇九年一一月一三日
第5章 ロビー工作―二〇〇九年二月二五日
第6章 転換の途上―二〇一〇年四月六日
第7章 核と日本人―二〇一一年三月一一日
終章 核―厚い秘密のベール

著者等紹介

太田昌克[オオタマサカツ]
共同通信編集委員。1968年富山県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、政策研究大学院大学博士課程修了、博士(政策研究)。1992年共同通信入社。2003年から07年までワシントン特派員。2006年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。「歴代外務次官らが管理日米の核持ち込み密約経験者4人が証言」など核密約に関する一連の報道で、2009年度平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

8
核密約とは米軍核搭載戦艦の通過・寄港を事前協議の対象外とする日米間の秘密の了解の事。本書により、外務省内に核密約メモの存在、それを歴代外務事務次官が引き継いだ事、核搭載した米軍用機の日本への一次飛来も事前協議の対象外だった事、外務省内で大秘密だった事が暴露されている。更に核密約の継承は、①北米・条約局、②歴代外務事務次官の2トラックで行われていた。因みに密約には、狭義の密約(合意文書が存在)と広義の密約(合意文書はないが、暗黙の合意や了解が存在)がある。核密約は広義の密約とされていたが、狭義の密約だった。2014/04/12

ともひろかただ

1
「核が日本の領海に入る際には米から事前協議される、っていう風に国会では言ってたけど…実は『陸上への持ち込みに限る』って米側とずっと前から密約してました」――という過去の日本政府の嘘を暴いたスクープが、どのようにもたらされたのか、元外務次官の実名など上げながら詳述する。著者(共同通信記者)は「“核”にピントを合わせて日米関係を見る」という立場で調査を続けているらしく、情報は多く文章は簡潔で読みやすい。序盤のインタビュー部は現場の迫力が伝わってくるよう。スキャンダリズムに堕していない、ジャーナリズムを感じた2013/11/15

Yohei Seki

1
核兵器を搭載した米軍の艦船の日本への寄港などは、日米の事前協議の対象にはならない、といういわゆる「核密約」のスクープがいかにして生まれたか、その舞台裏が惜しげもなく披露されている。日本政府側も密約と認識していた、つまり艦船による核持ち込みを黙認する一方で、国民にはそれを伝えていなかった実態が数々の公文書や関係者の証言から浮き彫りになっていく様を追体験できるというその一点に限っても、読む価値の高い1冊だと思う。核と人類の在り方を考えることは、原爆と原発事故を体験した国に生きる日本人共通の責任だろう。2013/05/03

takao

0
ふむ2017/07/15

ja^2

0
そもそも著者の国防・安全保障に対する基本的な考え方がよく分からない。このため、他人が必死になって隠そうとしている恥部を、白日の下に晒すことに快感を覚えているように見えてしまう。▼著者自身の言う米との「核の同盟」を是とするのか否か。それによって、前半の「核スクープ」の価値が異なると思うのである。▼後半の「核の平和利用」についても同様だ。エネルギー政策の根幹に対する態度を明確にしないで、理想ばかりを言っても空虚に思える。▼だが、著者だけは無い。私も含めて我々日本人は、そうした議論を避けてきた嫌いがある。2013/09/01

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