出版社内容情報
「未産」だっていいじゃない! 「子育て支援」「イクメン」と、出産・育児が賞賛される今、子供を産まなかった女性は居心地の悪さに悩んでいる。コンプレックスを克服して人生を謳歌する指南書
内容説明
衿野未矢、48歳。離婚歴あり。「子供を産む努力をするべきだった?私はまだ妊娠できる?」―「結婚、妊娠、出産、育児」を巡る、女性たちの心の葛藤と人生の選択。
目次
第1章 私に子供がいない理由
第2章 思い切って聞いてみた
第3章 社会の変化にとまどう
第4章 男の「女性問題」
第5章 私でも育てられる?
第6章 未産予備軍の女たち
第7章 最初の一言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿呆った(旧・ことうら)
27
産んでも産まなくても辛いなあ〜2017/05/17
katoyann
25
未産で生活する中高年女性へのインタビューを基にした体験的ルポ。未婚や未産には強い葛藤がつきまとうものかとは想像していたが、リアルな感覚が分かり、面白かった。派遣社員の女性のインタビューが印象的だった。かつては時間にゆとりがあり、羨ましがられた職種であったが、現実には企業にとって人件費削減のために使われている。その女性は派遣社員だと正社員男性から選ばれることがないと嘆いていた。2011年の本だが、結婚に関するリアリティはあまり変わらないと思う。 未婚化をポジティブに捉えている点はユニークである。2023/07/23
acesmile@灯れ松明の火
22
実はうちも不妊治療をしていた時期があった。にもかかわらず、著者の主張は少数派の負け惜しみに感じてしまう所が少なからずある。頭では擁護しているつもりでもどこかに「自業自得でしょ」という気持ちがあるのだ。これは日本人の「右へならえ」的な思想というかみんなと一緒じゃないと不安という気持ちが異端者への偏見に繋がっているように思える。いじめや障害者に向ける目と同じになってしまうのだ。社会的弱者と言ってもいいかもしれない。人それぞれとか個人のアイデンティティとかまだまだこの国には馴染みの薄いものなのだと思う。2012/01/05
Salsaru
13
産んでも産まなくても大変。産めても産めなくても悩みはある。その前に結婚できるのか、パートナーがいるのか。世間を気にしすぎだし、自分も不安だし、要は自分が良ければいいのか。つまりは、強さ?単純じゃないから、むずかしい。2014/03/12
言いたい放題
8
流し読み。妊娠して障害を持っていたら産む覚悟がありません。堕ろすなんて出来ません。出産される方はそんな不安はないのでしょうか。2019/10/25