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一分ノ一〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 444p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062173087
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

米英中ソに分割統治されたニッポンで繰り広げられる大活劇。
ピンチの連続、怒濤の三日間! 
テクニック総動員の奇想!

「米英中ソに分割統治されているニッポン」。東北ニッポンの地理学者のサブーシャは、大阪のヤクザ、四国の高校野球監督、美人歌手らとニッポン統一をめざし「日本統一の志士」となる。そして繰り広げられる命がけの統一運動。ついには捕らえられ、裁判にかけられるが……!? 思想、言語、テクニックをユーモアでくるんで綴った、井上ひさし未完の遺作。

下巻目次

第五章  天晴れ文書配達人(承前)
第六章  白銀仮面の冒険
第七章  長征菜館の決闘
第八章  決死の立稽古
第九章  秘密裁判
第十章  処刑まで
第十一章 犯罪心理研究所
第十二章 七人の音五郎


井上 ひさし[イノウエ ヒサシ]
著・文・その他

内容説明

ニッポン独立のタイム・リミットが迫るなか、孤軍奮闘で東勝と戦うサブーシャの呼びかけに日本全土でついに民衆も立ち上がる―。フルパワーの祝祭的展開。

著者等紹介

井上ひさし[イノウエヒサシ]
昭和9(1934)年、山形県東置賜郡川西町生ま。上智大学外国語学部フランス語学科卒。浅草フランス座文芸部兼進行係などを経て、NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」、戯曲「日本人のへそ」などを手がける。47年「手鎖心中」で直木賞受賞、54年「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞、翌年読売文学賞戯曲賞を受賞。56年「吉里吉里人」で日本SF大賞、読売文学賞小説賞を受賞。平成13年、朝日賞受賞。16年、文化功労者、21年恩賜賞日本芸術院賞。22年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Book Lover Mr.Garakuta

5
図書館本:速読、読了済み。未完に終わる対策、結局日本はアメリカの統治下に。メダゼパムの秘密がカギ。2019/01/05

daimonn

5
えー!ここで終わるのー?!未完っていうのは分かってたけど、まさかこんなとこで終わるとは…。けど面白かった!大人の私が読んでも面白いけど、子どもの頃に読んでたらそれこそ夢中で読んでただろうなあ。奇想天外だけど、どこかベタな展開も、途中何度も吹き出したり脱力させられる、真面目なのかふざけてんのか分からない文章も、どことなく懐かしい昭和の味わいがあって、井上ひさし先生の作品お初なのに全然そんな気がしない。他の作品も読もう。2015/06/22

よし

5
帯にある「米英中ソに分割統治されたニッポンで繰り広げられる大活劇。ピンチの連続、怒濤の三日間! テクニック総動員の奇想!」確かに、はちゃめちゃ。途中で知ってしまった。何と未完であった!サブーシャの運命はいかに? とうなっていくのか、ハラハラドキドキ。最後までみたかったのに。(未完)の文字がにくらしかった。(漱石の明暗みたいに、)2015/03/29

bouhito

3
さあ主人公の運命や如何に、続きはまた明日――まるで講談のように話は突然終わります。未完だと知って読んでいたので、当然ラストが来ないのはわかっていたのですが、一頁めくる度に本の残りは少なくなっていってなんとも切なかったです。勿論、中身は面白い。帯にフルパワーの祝祭的展開とあるけど、ユーモアのカーニヴァルとでもいいたくなるほど笑いに富んだ一冊でした。「いずこを見ても虚仮ばかりですな」2014/08/30

ゴロチビ

1
上・下巻合わせて足かけ7年に渡って連載され、遂に未完に終わった大作。風呂敷広げ過ぎて収拾がつかなくなったとの批判もあるが、未完でも作者の言いたかったことは伝わってくる。四分割されてない現在の日本は果たして一分ノ一と言えるのか。目出度くアメリカの51番目の州に成り下がっているのではないのか。などと思わされた。ただ、サブーシャの活躍は最後まで読みたかったなあ。2016/05/12

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