少年殺人者考

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少年殺人者考

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062169318
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

人を殺した少年達。彼らの心の闇に迫る! 李珍宇、永山則夫、酒鬼薔薇聖斗……。殺人を犯した少年達の残した「ことば」を精査。「小説」から「物語」へと変遷する、少年犯罪の時代背景に迫る画期的論考!

内容説明

少年たちは、なぜ人を殺したのか?李珍宇、永山則夫、酒鬼薔薇聖斗、光市母子殺害事件犯…。戦後史に残る少年殺人事件、彼らの残した言葉に迫る傑作論考。

目次

李珍宇の「罪と罰」―小松川女高生殺人事件
永山則夫と小説の力―「連続射殺魔」事件
「成長の物語」の終焉―女子高生コンクリート詰め殺人事件
宮崎勤のポストモダン、または「主体」からの逃走―連続幼女誘拐殺人事件
「怪物」の悲しみ―神戸連続児童殺傷事件
復讐する少年たち―佐賀バスジャック事件、岡山金属バット母親殺害事件
「実験」する少年、または理性という凶器―豊川市主婦殺人事件
「実験」する少女、またはメタ・フィクションとしての「私」―静岡母親毒殺未遂事件
「表現」する少年たち、または「ゴシック」―八戸・母弟妹殺害事件、会津若松・母親首切断事件
妄想化する物語、または荒唐無稽ゆえに吾信ず?―光市母子殺害事件他
十一歳の「テロリスト」―佐世保小六女児同級生殺害事件
内面を「晒す」ということ―秋葉原無差別殺傷事件

著者等紹介

井口時男[イグチトキオ]
1953年、新潟県生まれ。東北大学文学部卒。83年、「物語の身体」で群像新人文学賞評論部門受賞。94年、『悪文の初志』(講談社)で平林たい子文学賞受賞、97年、『柳田国男と近代文学』(講談社)で伊藤整文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うめけろ

4
少年殺人者たちの心理を文学的側面からアプローチしているのが新鮮。檻の中に入ると、本を読んだり文を書いたりする時間が長くなるだろうし、そこに少年たちの心の深淵や考え方が見え隠れするのも当然なので、言われてみるとああそうか、なんですが、興味深く、そして、恐ろしく、読みました。かと言って、彼らの考え方に賛同したり理解できたりというのとは別の話ですが、正直、人間の深層心理が怖く感じました。2012/05/21

ともあきほ

2
殺人事件の内容というよりも題名の通り著者の考察 2011/05/22

恵美加

2
し長い。タイトルに惹かれたケド、あたしはすごく読みづらくて、かなり時間がかかった。残念。2012/04/20

ひろちき

2
面白いと感じた。まあ面白くなきゃ読まないから普通といえば普通かも。殺人者の言葉は興味深く、時に魅力的。こういう本の感想は自分を必要以上にさらけ出してしまう気がして何も書けなくなってしまうなあと思いながら読んでいました。さらけ出すという意味ではこの本の内容にも通じる。特に母親を毒殺しようとした少女や秋葉原の加藤さんのところ。そのへんは少し書いてあることを実感しながら読んでいた。著者は「大人」であるが、考察は的確だと思わせるもので、この本の後半に出てくる殺人者たちより下の世代の人たちも驚くはず。2011/09/19

naoya_fujita

2
元指導教官なので贔屓目に見ているのかもしれないけど、少年殺人者の「言葉」それ自体を分析して、永山や酒鬼薔薇、加藤容疑者などの違いや思想、心情に迫っていくという手法は、一般の少年殺人者論より説得力があって、身に迫ってきた。2011/06/06

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