出版社内容情報
夏休みは終わる。あの時間だけは忘れない。漁師・神林優作、息子・悠太、二人の釣りの師匠・小山内未帆。“幻の大物”を求めて、三人組の冒険が始まる。釣りファン待望の痛快冒険ミステリーの傑作、完成!
内容説明
三陸海岸の港町の漁師・神林優作は船のメンテナンスで休漁中に、中学三年生の息子悠太が同級生を殴ったと学校から呼び出される。母親不在のうえ仕事柄あまり口を利かなくなった息子は、殴った理由を話そうともせず、毛鉤釣りをやりたいという。息子の釣りの師匠は、小山内未帆という妙齢の美女だった。息子との交流を求め優作も弟子入りするのだが、いつのまにやら“幻の大物”を釣り上げる「ひと夏の冒険」が始まっていた。
著者等紹介
三浦明博[ミウラアキヒロ]
1959年宮城県生まれ。明治大学商学部卒業。広告製作会社でコピーライターとして勤務。89年にフリーに。2002年『滅びのモノクローム』で第48回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BlueBerry
48
基本的には釣りの小説ですね。特にフライフィッシングを扱っているのは珍しいと思います。その点は新鮮に読めました。大人達の夏休み&ターニングポイントから再生へと繋がっていくのが好ましい感じ。総合的にも好きな感じの作品でした。序盤○中盤○ラスト○2014/04/06
七色一味
43
読破。全く期待してなかった──と言うと失礼ですが、正直期待はしてなかった作品だったんですが、予想外に面白かった(^^;; 最初は釣り小説かと思いながら読んでいたのだけど、幽霊船やら隧道に出る幽霊やら雲行きが怪しくなり、ついには埋蔵金伝説まで飛び出してきて、この先どうなるのやら、と先行き不安でしたが…。途中からはミステリーと言うかサスペンスに。なるほどねー。幻の魚って、それなのかー。とりあえず、四発はぶん殴っておけよー(笑)2013/02/05
ちゃんみー
39
江戸川乱歩賞作家さんだけにミステリーを組み入れてましたが、ミステリー色を取り入れなくてもよかったのではないかと思います。ミステリーも人の描写もなんか薄かったですし。それでも釣りを題材にしてたところは新鮮な感じがして良かったですよ。三浦作品では五郎丸の生涯だったかなぁ、それが良かった!2013/08/17
まつじん
16
途中まですっかり父子家族物語でしたが、最後に”ちゃんと”ミステリとして終わりました。うんうん魚釣りは楽しいよね。2011/05/02
ユザキ部長
12
び、微妙。。サクッと読み終わりました〜。2013/01/09
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