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獅子のごとく―小説投資銀行日本人パートナー

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  • サイズ B6判/ページ数 521,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062165907
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

日本を恨んだ男の、終わりなき闘争の行方は。
実家を銀行に取られ、カネと勝利に拘泥するようになった男。米系投資銀行でのしあがり、邦銀に完全なる勝利を収めるため、手段を選ばず闘い続けた男の末路とは。

内容説明

就職した邦銀に実家を破綻処理され、暗い執念を抱えた男・逢坂丹。留学先の米国で投資銀行に転職した逢坂は、ひたすら勝つことにこだわり、違法すれすれの手段も厭わない獰猛な“獅子”となって、バブル真っただ中の日本へ舞い戻った。官僚の接待漬け、小泉改革、リーマン・ショック―激動の日本経済を背景に、頂点を目指して闘いつづける男の光と陰を描き出す、著者真骨頂のリアルフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ももかさん

22
今の仕事場の人に薦められて読みました。なるほど、色々な経済金融の出来事が流れてる。今となれば理解できるが、当時はマスコミと一緒で他人事で騒いでるだけだったな~。NTTの売出し、ホリエモンとか村上ファンドとか色んな会社の増資とか合併とかあったあった!接待も昔は凄かったんだ~。しかし、外資系金融機関はそんなに稼げるのか…。勤めていれば今頃億万長者か……って英語苦手だからそもそもダメでした。2016/05/12

B-Beat

20
◎面白かったがしかしという感じ。明らかにモデルが存在すると思われる都市銀行を海外留学の最中に退職して在米の投資銀行に就職する主人公。退職を引きとめたかつての上司を生涯のライバルというか不倶戴天の敵として新たな職場で大出世をしてみせる。その上司との戦いの場は上司の再就職先企業に移されてという展開。企業買収の現場とか顧客との交渉とか部下やライバルとの確執とか。ノンフィクションも多いのだろうけどその部分がやたらと強調されると少し食傷気味に。所有する競走馬の話も心に響いてこなかったな。黒木作品ちょっと小休止。2014/05/10

ヤギ郎

12
実在する投資銀行の日本人パートナーをモデルにした小説。黒木亮の小説の中では、フィクション色が多いように感じた。大学卒業後、日系銀行に入社した主人公・逢坂丹は米国留学を機会に投資銀行へ転職する。「顧客のため」というスローガンのもと、とにかく稼ぎまくる。マネー・ゲームに飲み込まれた男が描かれる。投資銀行には法学や会計学など、優秀な人たちがたくさん集まる。優秀であっても、「儲けること」に飲まれる。最後はあっけなく物語の幕が閉じる。稼ぎまくっても、死ぬとそこまでという、著者の皮肉だろうか。2021/04/11

chuji

2
久喜市立中央図書館の本。2010年11月初版。書き下ろし。どこまでノンフィクションなのか?末路があっけない気もするが、読みごたえありました。2019/01/15

たに

2
★4 大学時代ラグビーのスターだった逢坂は就職した銀行に実家を破綻処理され、米国の投資銀行に転職する。違法スレスレの手段も厭わず、バブル期の日本を潜り抜けパートナーにまで上り詰めた逢坂は、因縁の相手との案件に挑む。 実在の人物をモチーフにした半分ノンフィクションと言えるような作品。時系列は実際の歴史と変わらない。爽やかな青年だった逢坂の変化が、時代の苛烈さをあらわしているのか。最後は中々寂しいものではあったが、黒木氏らしい重厚な一冊であった。2017/04/16

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