“私”の哲学を哲学する

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 371p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062165563
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

内容説明

“私”は他の多くの「私」とは違う、唯一無二の独在的な“私”である。―多くの人々を魅了してきた永井均氏の哲学は、では、どのような問題であり、そしてどのような哲学的可能性やひろがりを持っているのか?スリリングに思考する。注目の哲学者4人による本気のコラボレーション。

目次

序章 永井均・問題の基本構造の解説
第1部 入不二基義セクション(語句解説「内包」;“私”とクオリア―マイナス内包・無内包・もう一つのゾンビ ほか)
第2部 上野修セクション(語句解説「真理条件」「大文字の他者」;現実指標としての“私”―永井均『私・今・そして神』を中心に ほか)
第3部 青山拓央セクション(語句解説「様相」「指標」;様相と指標の累進―永井均著『なぜ意識は実在しないのか』検討 ほか)
第4部 あとから考えたこと(永井均・聖家族―ゾンビ一家の神学的構成;入不二基義・無内包の現実 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひち

3
読書ノートを取るのをやめたら何もわからなくなったし読書ノート作らない本は読んだとは言えないと思うことにする。ところで、96頁の「反実在論的立場みたいな立場」というのは、インサイトのそれなのだろうかという妄想をしてしまう。2015/12/07

メルセ・ひすい

3
14-16 赤17 「永井哲学」の解説 阪大・公開シンポジウム`09.03.07 「<私>とは何かー永井均に聞く」 ★「私の提起した問題を正しく理解する人がいるのはどうしてなのか」…「累進構造」 と名付けた言語の持つ本質的な隠蔽作用をグッズとして説く。それは哲学的可能性やひろがりを持っているのか、スリリングに思考する。ウットゲンシュタイン曰く・思うということは何か私的なこと…笑ってはいけないそれは「我々の言語の夢」なのだ。注目の哲学者4人による本気のコラボレ。(・ω・)。 2010/11/10

ヘンリー八世が馬上試合で死んだことは内緒

2
物質VS心VS私VS言語ゲーム! 最強は誰だ!? 世紀の大対決がいまはじまる!!!!!2014/09/19

NASUCUBE

1
敬称略。この本を読み、永井が想定した心身問題や偶然性という間違え方とは別な仕方で、私は問題設定を間違っているような気がしてきた。私は思弁的実在論、ルイスが言う様相実在論(p211周辺)、巻末近くで青山が述べる「命題的世界」”しか認めることが出来ていない(つまりそこにしか生きていない?)”(p361~364)。積極的にそこにリアリティを見るわけではなく、いづれかの可能世界が他の可能世界以上に”特権的に現実できる根拠”を見出すことが出来ていない。2014/12/24

NASUCUBE

0
 まとめる。入不二の言う通り、〈 〉にとって〈私〉は不必要であり、上野の言うとおり〈私〉は言語(と媒体)の見せる夢であり、青山の言うとおり、《《私》《今》《 》たち》にとって〈私〉も〈 〉も存在しない。つまり、入不二の言う通り敏二と敏三は兄弟ではなく同じ第一質料を何と呼ぶか迷う同一者であり、上野の言う通り敏一が記述する敏二と敏三(と……と敏N)によって敏一は記述されており、(転回後の)青山の言う通り、敏は存在せず、かつて存在したこともなく、これからも存在しない。  すくなくともゾンビである私にとっては。2014/12/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/659111
  • ご注意事項

最近チェックした商品