内容説明
デジタルとネットで大転換するこれからの世代・生活・社会・教育を、情報科学と認知科学の権威が豊富なデータと鋭い洞察力で指し示す。
目次
デジタルとネットが世界を動かす
第1部 ネット世代の台頭(本当の姿を探る;「離れ現象」の意味;直面する現実と未来;どうする、「大人世代」)
第2部 デジタル革命のインパクト(「0」と「1」の利点;十年後の技術予測と社会の変化;思考と行動二〇二〇)
第3部 「頼れる若者」増やす教育(教育の大転換を理解しよう;歴史、ことば、英語力;コミュニケーション力;教育現場への新提案)
ネット世代と「日本」
著者等紹介
安西祐一郎[アンザイユウイチロウ]
1974年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了、工学博士。慶應義塾大学助手、カーネギーメロン大学人文社会学部心理学科客員助教授、北海道大学文学部助教授等を経て、1988年慶應義塾大学理工学部教授。1993~2001年同大学理工学部長、2001~09年慶應義塾長。現在慶應義塾学事顧問・同大学理工学部情報工学科教授。日本学術会議会員。文部科学省参与、中央教育審議会大学分科会長、学校教育の情報化懇談会座長、日中韓大学間交流・連携推進会議共同議長、高度情報通信ネットワーク社会戦略本部員、インド工科大学ハイデラバード校支援コンソーシアム顧問、国立情報学研究所顧問ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ophiuchi
4
1980年生まれ以降の「ネット世代」が日本の未来を救うという、やや眉唾ものの楽観論。ここに書かれた教育改革が出来るかはかなり疑問ですが、若者批判のほとんどは的外れという指摘には賛成です。2011/01/08
こざる
1
インターネットは世界につながっている→ネット世代はグローバル化に適応しやすい、という論理にダウト。そらセンセ、慶応のそれも上澄みみたいな学生さん見てたらそうかもしれんけど、大多数のユーザーにとってネットはいつでも手軽に「正解」らしきもの(画像/イラスト/動画/まとめ付き)を与えてくれる都合のいい装置でしかない。その意味で、「メタ認知力」=ツッコミ力(超意訳)が自立に必要等々、教育論の部分には同意2011/01/21
kozawa
0
読むべき価値のある所は少ない。若者劣化批判への批判はいいのかもしれないけど、これはこれで俗物若者論として後藤智和氏につっこまれそうな言説もちらほら。本書で引用しているドラッカー本や「デジタルネイティブが世界を変える」の元の本を読んだ方がまし。著者の理想の想像の10年後論も実に怪しいものだし、強いて褒める所を探すなら、彼が訪問した外国のIT教育現状描写ぐらいか?2011/02/10