出版社内容情報
おれは、ハルが好きだ。ハル、おまえはおれのこと、好きか？
ソフトボール部のハルとラグビー部のリュウセイ、ひと夏の恋を、みずみずしくもドキッとするタッチで描く、新感覚青春小説。
自転車を止め、山を見上げる。ハルは腕を思いっきり空に向かって伸ばして、夕暮れの山の清涼な空気を肺いっぱいに送りこんだ。生きている。そう感じた。みんなみんな生きている。そのことがうれしくいとおしく、胸がいっぱいになった。「よっしゃあ」掛け声とともに、ハルは思い切りペダルを踏みこんだ。――＜本文より＞
八束 澄子［ヤツカ スミコ］
著・文・その他
内容説明
おれは、ハルが好きだ。ハル、おまえはおれのこと、好きか？ソフトボール部のハルとラグビー部のリュウセイ、ひと夏の恋を、みずみずしくもドキッとするタッチで描く、新感覚青春小説。
著者等紹介
八束澄子［ヤツカスミコ］
広島県因島市生まれ。岡山県倉敷市在住。児童文学作家。日本児童文学者協会会員。「季節風」「松ぼっくり」同人。『青春航路ふぇにっくす丸』（文溪堂）で日本児童文学者協会賞、『わたしの、好きな人』（講談社）で野間児童文芸賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ゆみねこ
25
田んぼが広がる田舎の町におたまじゃくしが降ってきた。そんなことがテレビで取り上げられるくらいで他に何もない町の幼なじみのハルとリュウセイ。二人の家族や部活仲間との葛藤や絆を描いた物語。発展途上の二人のこの先も読んでみたいと思った。2013/08/09
ららぴぴ
12
異性の幼馴染ってなんだかうらやましいなぁ。少女の名前がハルで、読んですぐは斜述トリックかと思ったけど全くそうでなかった・・・。樹理との友情の行方がどうなるのか気になってたけど特に進展はないまま終わってしまったのがちょっと残念。おたまじゃくしってどうして降ったんだろう？2014/08/06
びすけっと
10
2010年7月刊。お気に入りさん紹介本。何らかの気象条件がオタマジャクシを降らせると聞いたことがあります。幼なじみのリュウセイとハル。二人は微妙な関係を保ちつつ、それぞれの部活に一生懸命。母子家庭のリュウセイと大家族のハル。互いに思いやりながらも素直になれない。またそれぞれの悩みを聞いてほしいと思いつつ、打ち明けられない。それぞれの母親が大の親友。久しぶりにハルの家で飲んでから、二人にも心の腫れが引く様子が。オタマジャクシがかえるように変わる二人。ああ、そんな二人がいとおしいなあ。2014/09/25
けんとまん１００７
8
真っ直ぐで、とっても気持ちいいです。まあ、ある意味では定番っぽいところですが、楽しく読めた。今、息子がまさにこの歳・・・・そうなんかなあ～っと。2010/10/16
muu
3
タイトルと内容はあまり関係ないですね。中学生らしいなって感じの印象でした。終わり方がいまいちまとまってなくて、最後に？？？って思っちゃいました。2012/08/10
