内容説明
信用金庫でジミな年長女子行員となってしまった江夏愛花は、支店長から退職をほのめかされる。ちょうどその頃、お得意様の銀座のオーナーママに目をつけられて、ホステスとしてクラブに入店する。容姿も性格もぱっとせず指名もない愛花は退店を考えるようになった。そんなある日、閉店後の店内で待っていた人から不思議なアドバイスをもらう。今の世を生きにくいと感じるすべての人に贈る、書き下ろし長篇。
著者等紹介
島村洋子[シマムラヨウコ]
1964年大阪市生まれ。帝塚山学院短期大学を卒業後、証券会社勤務などを経て、85年に「独楽」で第6回コバルト・ノベル大賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まど
13
肩たたきで退職した地味な年長の信用金庫OLが、銀座のクラブにスカウトされてホステスとしてデビューする物語。熾烈な競争もほのぼの描かれていて読みやすい小説。幽霊や生きたまま生贄として柱に埋められた女性の話とか出てきますが怖くありません。さわやかなお仕事小説でした。2010/10/02
syachi
3
時々銀座の端っこに行くことはあれどこんな世界にはほぼ関わりはない。でもやっぱ行ったことある範囲でもお高いところで品のあるところって全然お安いところでアレなところとは違うんだよなー、更に上の世界って凄いんだろなーと思いつつ。最近読んだ本では愛を与えることとあったが、プロは与えて愛されるようにならねばなのか。うーむ。2015/09/13
gurisan
3
★★★★☆ いや~ん。どうしてここで終わってしまうの?という何とも中途半端な終わり方で。どんどん話が面白くなってきただけあって残念。幽霊との絡みがもっとほしかったな~。ホステスになるのもいいなって思える一冊でした。え?そんなに世の中甘くない?すみません(笑)2010/11/17
十六夜
3
幽霊譚がちょっと中途半端 でも、「銀座」の舞台裏は面白かった2010/05/21
hiromura
2
面白くて1日でいっき読み。初読み作家さん。スカウトされて信用金庫から銀座のクラブに転職した30代が主人公。銀座やお水の裏側が垣間見れるのかと思いきや、それだけじゃない話が盛り込まれていて、ひきこまれました。2015/03/16