出版社内容情報
ロングセラー「生きている」シリーズ完結!
私たちの身のまわりは、海の贈りものがいっぱいです。それなのに海はいま、人間による破壊のため苦しんでいます。そんな海のこと、いっしょに考えてみましょう。
富山 和子[トミヤマ カズコ]
著・文・その他
内容説明
「水の星、地球」とは、「いのちの星、地球」だった。環境問題のバイブル、中学・高校・大学の入試問題に取り上げられる「生きているシリーズ」の完結編。小学中級から。
目次
海とわたしたちの国土(地球は水の星。そして日本は海の国です;海はつづいています;海はながれています;海は宇宙を感じています;海と陸とのたたかいもありました;海は山をのぼりました)
海に生きる人たち(海の人たちはやさしい人たちでした;対岸ともなかよしでした;みんなで海をそだてました;海の人たちはたたかう人たちでした)
いのちの上陸
海の苦しみ(お返しを忘れた社会;地球の温暖化;海がよみがえってきたよ)
著者等紹介
富山和子[トミヤマカズコ]
群馬県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。評論家。立正大学名誉教授。日本福祉大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
143
海には生き物がたくさんいる。食物連鎖がうまく働かないと 赤潮になったり、 ゴミを食べて死んでいく動物もいる。海が生きているとは、 複雑な働きを考えるきっかけになるための発想だろう。 自分の町から一番近い海へ行って 掃除をしながら考えよう。2013/05/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
富山和子さんの生きているシリーズの5作め、完結編。表紙は日本列島の航空写真。開くと「いま、わたしたちはかつて人類が経験したことのないきびしい試練に立たされています。地球温暖化です。」「母なる海はいま、人間の破壊のために苦しんでいます。」と訴えています。写真や資料も多く分かりやすく述べている本です。 『司書と先生がつくる学校図書館』より5年生向け。2020/01/12
joyjoy
10
小学校図書館。米、川、森に続き、こちらも読んでみる。「トータルで見る」という言葉が印象に残る。海についての本だけれど、「水と緑と土は同義語」という著者の言葉通り、あらゆるもののつながりを意識して自然と向き合うこと。また「歴史」という時間の積み重ねをとおして見ることで、未来へも思いを馳せ、想像力をはたらかせられるようになりたい。土づくりの法則、「いかなる生物も、土壌の形成に参加しなければならない」ということも、覚えておく。自分にできることは? ごみ削減にもなるコンポストを再開してみようかな。2025/10/06
びすけっと
7
2009年10月刊。図書館今月のおすすめ出会い本。水の循環とその豊かさを説いた本なのですが、とても幅広い内容で驚きました。塩や鯨(あえて漢字を)、防砂林、森をはぐくむことまで。わずかですが核のごみのことも言及していました。食はグローバル化よりも、地産地消です。やはり。その点、日本は甘ちゃんだ。鯨の文化を否定する世界各国にもしっかり反論できる毅然とした態度も取って欲しいと思いました。2015/04/15
わかな
4
2010年の小学高学年の課題図書として、勉強会で紹介されたのを機に予約して読んでみました。海に関する情報を広く浅く教えてもらえます。一つ一つの歴史的な事実や現象、課題などはこの本をきっかけにもっと深く掘り下げて書かれている本を探して知るきっかけになっていくのかな、と思いました。高学年では知りえないことが多く載っているので、読むだけでもかなり海のことがよくわかるでしょう。混乱せずに多くの情報を取り込むのに優れた本だと思いました。シリーズ最終作になるようです。2010/07/17




