内容説明
頻発した過激派学生のデモ、連続企業爆破事件、オウム真理教の無差別テロ…。大型公安事件の現場をくぐり抜け、「公安検察」の裏面史を知り尽くしたエキスパートにして、天皇の認証官である高等検察庁検事長まで務めたエリート検事。彼はなぜ、朝鮮総連中央本部の土地・建物をめぐる詐欺事件で逮捕されたのか。勝手知ったる検察から恫喝まがいの取り調べを受け、いったんは折れた心。だが、家族の支えで立ち上がった堕ちたエリートは、己の真実に従って闘い抜く意志を取り戻した―。朝鮮総連ビル詐欺事件一審、有罪覚悟の緊急出版。
目次
第1章 朝鮮総連ビル詐欺事件の深層
第2章 「興安丸」から見えた祖国
第3章 公安調査庁の生みの親
第4章 公安検事の事件簿
第5章 天皇陛下の「認証官」として
第6章 不動産業者との蜜月
第7章 嘘と真実の狭間で
著者等紹介
緒方重威[オガタシゲタケ]
1934(昭和9)年、愛知県生まれ。早稲田大学第一法学部卒。23歳で司法試験に合格し、検事任官。札幌地検、東京地検などを経て、公安調査庁調査第二部長として在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の調査を担当する。最高検察庁公安部長、公安調査庁長官を経て、1995(平成7)年に天皇の認証官である仙台高検検事長に。広島高検検事長を最後に定年退官し、弁護士となる。2005(平成17)年、瑞宝重光章を受章。2007(平成19)年、朝鮮総連本部ビル売却を巡る詐欺事件で東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕、起訴された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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