現代プレミアブック
公安検察―私はなぜ、朝鮮総連ビル詐欺事件に関与したのか

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062156127
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

頻発した過激派学生のデモ、連続企業爆破事件、オウム真理教の無差別テロ…。大型公安事件の現場をくぐり抜け、「公安検察」の裏面史を知り尽くしたエキスパートにして、天皇の認証官である高等検察庁検事長まで務めたエリート検事。彼はなぜ、朝鮮総連中央本部の土地・建物をめぐる詐欺事件で逮捕されたのか。勝手知ったる検察から恫喝まがいの取り調べを受け、いったんは折れた心。だが、家族の支えで立ち上がった堕ちたエリートは、己の真実に従って闘い抜く意志を取り戻した―。朝鮮総連ビル詐欺事件一審、有罪覚悟の緊急出版。

目次

第1章 朝鮮総連ビル詐欺事件の深層
第2章 「興安丸」から見えた祖国
第3章 公安調査庁の生みの親
第4章 公安検事の事件簿
第5章 天皇陛下の「認証官」として
第6章 不動産業者との蜜月
第7章 嘘と真実の狭間で

著者等紹介

緒方重威[オガタシゲタケ]
1934(昭和9)年、愛知県生まれ。早稲田大学第一法学部卒。23歳で司法試験に合格し、検事任官。札幌地検、東京地検などを経て、公安調査庁調査第二部長として在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の調査を担当する。最高検察庁公安部長、公安調査庁長官を経て、1995(平成7)年に天皇の認証官である仙台高検検事長に。広島高検検事長を最後に定年退官し、弁護士となる。2005(平成17)年、瑞宝重光章を受章。2007(平成19)年、朝鮮総連本部ビル売却を巡る詐欺事件で東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕、起訴された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョナ

1
友人に勧められた図書館本。検察に陥れられた、元・公安調査庁長官の告白。ニュースなどで一方的に伝えられる情報より、よっぽど信頼できた。しかし、全てを鵜呑みにしてはいけない。常にメディアリテラシーを意識しないと、この国では何が正しくて何が正しくないかは、判断できないようになっているようになっているから。自分で得た生きた情報と照らし合わせ、情報ソースを突き止めることが大事。感想とは逸れたけど、興味深い本だった。2014/09/04

ひとまろ

1
本書を読むまでは緒方元長官が国賊なのではないか? と思っていた。 本書の通りであればそれは少し違った思い込みだった ように思う。 当時のニュースでは多くの人が目を疑ったし 信用失墜とまで思われていたはずだ。 本書は本人からの告白本だが仮にこのとおりであったとしても はたまた違っていたとしても事件のストーリーとしては 興味深い内容であった。 そして本人も自覚しているとおり恥であり なんとおろかなお人好しであろうか。。。 2013/08/11

TAM

0
真実と事実が違うんだと言う事、人生においてどんな人間でも簡単な罠にかかってしまう事があるという事を実感させられた。公安検察の内容がもう少し紹介されていればもっと面白く読めたと思う。著者の境遇は解るが、無実の主張にさばくページが多すぎると感じた。 ============================================================     上記は当時の感想だったが、前田元検事のFD改ざん事件の後で、なるほどと思わされた。2010/08/15

matsu04

0
新聞等の報道を見る限りでは、あまりよく分からんが悪い奴だと思っていたのだが、これを読むと、事件は検察による国策捜査だったのだと言う。2009/08/31

リョウ

0
この程度の人物が公安検察、高検のトップに座っていたということに驚く。それだけ、検察という組織は個人のツメの甘さも補ってしまうのか。仮に著者が書いていることが真実だとしても、財産隠しであることははっきりしていたし、それもペーパーカンパニーを使って不動産を避難させるなんてグレーを通り越して完全にブラックのような気がするのだが。2013/07/25

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