ほろびた国の旅

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062155878
  • NDC分類 K913
  • Cコード C0093

内容説明

戦争中の旧満州にタイムスリップ!朝鮮人の子ども、中国人の子ども、ロシア人の子ども、日本人の子ども、彼らの恨みと悲しみのなかを、東洋の超特急あじあ号は、全速力で進んでいく―。

著者等紹介

三木卓[ミキタク]
1935年東京生まれ。2歳のとき、中国東北部(旧満州)に渡り、幼少期を大連、奉天、新京で過ごす。46年10月に引き揚げを果たし、静岡高校を経て、早大文学部ロシア文学科を卒業。出版社勤務などを経て、詩集『東京午前三時』で第17回H氏賞受賞。73年に「鶸」で第69回芥川賞を受賞。小説、詩、児童文学の分野で、多彩に活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

46
1969年に盛光社より出版された著者初の児童文学作品であり、2009年講談社が復刻したもの。日本人入植者の子供として、幼少期を満州で過ごした三木さん。終戦時は10歳。 昭和18年の満州にタイムスリップした「ぼく」が見たもの、感じたこと・・・。若き日の父との会話は、親の愛情と葛藤を「ぼく」が垣間見た緊張感のある場面だった。全編を通して、全ての子供の自由と平等を希求する三木さんの真剣で熱い気迫を感じた。2020/10/25

サワ

12
誰も幸せになれなかった国…満州国。みんながもっともっとしあわせになれる国だったなら、滅ばなかったろうに。誰かを不幸にして自分がしあわせになるのでは、自分まで不幸になってしまうんじゃないでしょうか。 2021/02/17

にたいも

8
1954年、ぼくは図書館から小さい頃住んでいた1942年の満州国大連に迷い込む。〈満州のこども五族協和の夕べ〉では、日本人の子どもが他の民族の子どもを差別している。ぼくは幼い自分も満州人を差別していたことに気づく。そして、新聞記者だった父に出会い、「この国が日本につごうのよい植民地で、この国では日本人以外の人びとはけっして幸福になっていないし、日本人自身も、金や力を持っているのでよくは見えますが、人間としては恥ずかしい生活を送っていることを、あなたは知ってらっしゃるでしょう。」と問い質す。12歳くらいから2025/12/28

バジルの葉っぱ

5
戦争を体験した世代の方たちが高齢になってきており、今の子供たちは、戦争のむごさについて直接語ってもらえる機会がなくなりつつある。せめて本書のように、その体験をわかりやすい言葉で伝えてくれる本を、子供たちに手渡せることだけでも救いだと思うべきなのでしょう…。私たちは、私たちがしたことを、けして忘れてはならないのです。2010/06/29

ミュンヘン

5
満州という国はなんだったのか? 戦後日本に戻った著者の名前そのままの主人公が、満州にタイムスリップしてしまったかのように描かれている本著。無自覚に時代の空気に染まる日本人の子供、穏やかな日々が続くと信じている子供の母親、しかし主人公だけは、その国があと何年かすればなくなってしまうことも、その結果国から脱出することがどんなに苦しく辛いことかも知っている。平和な日々が永遠に続くものでは決してないことを、今こそ子供たちに伝えなければいけないのかもしれない。2009/12/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/228133
  • ご注意事項

最近チェックした商品