大系黒澤明〈第３巻〉

黒澤 明【著】/浜野 保樹【編・解説】

講談社（2010/02発売）

• サイズ A5判／ページ数 750p／高さ 22cm
• 商品コード 9784062155779
• NDC分類 778.21
• Cコード C0074

出版社内容情報

「代表作は次回作」の信念のもと映画にすべてを賭けた人生！
第3巻 1973?1998……『デルス・ウザーラ』での復活と世界に絶賛された『影武者』『乱』以降
黒澤明誕生から100年　決定版全集［全4巻］

＜第3巻の主な内容＞
シベリアの極寒と闘った『デルス･ウザーラ』
『影武者』勝新太郎、主役降板までの真相
カンヌ映画祭、アカデミー賞など世界からの賞賛
音楽にも妥協を許さず火花を散らした舞台裏
イタリアで『夢』の絵コンテが絵本になっていた
巨匠が選び解説した「世界の名画100本」リスト
息子と娘が綴った偉大なる父の最後の日々
「わが息子」コッポラ、ルーカスへ遺した言葉

黒澤 明［クロサワ アキラ］
著・文・その他

浜野 保樹［ハマノ ヤスキ］
著・文・その他/編集

内容説明

シベリアの極寒と闘った『デルス・ウザーラ』。『影武者』勝新太郎、主役降板までの真相。カンヌ映画祭、アカデミー賞など世界からの賞賛。音楽にも妥協を許さず火花を散らした舞台裏。イタリアで『夢』の絵コンテが絵本になっていた。巨匠が選び解説した「世界の名画百本」リスト。息子と娘が綴った偉大なる父の最後の日々。「わが息子」コッポラ、ルーカスへ遺した言葉。

目次

第１章　デルス・ウザーラ
第２章　影武者
第３章　乱
第４章　最後の三部作
第５章　最晩年のメッセージ
第６章　追悼

著者等紹介

浜野保樹［ハマノヤスキ］
東京大学大学院新領域創成科学研究科教授（工学博士）。黒澤明文化振興財団理事、日本映像国際振興協会監事、徳間記念アニメーション文化財団評議員なども務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[ぐうぐう]

どんな有名人とて、晩年は寂しくなるものだ。黒澤明も、亡くなる３年前、京都の旅館で骨折して以降は車椅子生活を余儀なくされ、目立った活動はできなくなった。とはいえ、頭の中は映画のことでいっぱいだったという。『トラ・トラ・トラ！』の挫折以降、黒澤の映画製作を支えたのは海外の人脈だった。『デルス・ウザーラ』後、黒澤映画の海外と日本の評価は、さらに広がっていく。しかしそれでも黒澤は、日本国内で映画を発表する。『影武者』『乱』という大作時代劇、日本情緒に溢れた『夢』、被爆国という立場からの『八月の狂詩曲』、（つづく）

2011/02/24

[基地山]

黒澤という人の人格を抜きにして彼の作品は語れないと確信した。歪さも迫力もすべて地続きで製作してあるところに彼の偉大さがある。

2010/08/11