内容説明
“ある難事件”を解決し、安住できる住処を探していた名探偵の兄弟二奈と参たち二人が見つけた激安物件―それは曰く付きアパート青薔薇荘だった。ワケアリの理由は、アパートで起こった怪事件。過去に同じ部屋で、二度も未解決の殺人事件が起きていたのだった…。誰がどうやって、そしてなんのために!?本格ミステリを愛する著者が仕組んだ驚愕の結末とは。
著者等紹介
早見江堂[ハヤミエドウ]
1991年、谷口敦子名で『かぐや姫連続殺人事件』(講談社ノベルズ)でデビュー。その後、矢口敦子名で、そして2007年からは早見江堂名で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はやぶさ
2
シリーズものと知らずに読んだら、「1年前のあの時から―」「1年前の事件で―」が多くて、1巻を読んだことがある前提で話が進んでいて読みにくかった。中盤でいきなり登場人物が増えて覚えきれなかった。作中でミステリは意外性が大事といっていたのに犯人には意外性の欠片もなかった。よくわからない。2021/09/15
水蓮
2
青薔薇荘が普通のアパートの段階でどうかと思う。2009/01/28
秋芳
1
何の気なしに手に取ったものの、『本格ミステリ館焼失』に連なる3部作の2作目、ということで、主人公の設定がイマイチ消化不良。 ミステリとしては並。どちらかというと2時間サスペンス向き。 思わせぶりなタイトルとストーリーとが、あまりにも関連性がなく、タイトルに釣られた感じ。2009/02/09
misaharu
1
シリーズ物の第2弾のようで、兄弟の出生の秘密、過去の事件など全体を覆う大きな謎は皆目わからなく残念。戸籍を持たない瓜二つの兄弟。兄はゲイ、弟は元ホスト。殺人が立て続けに2件続いた2DKのアパートを格安で借りることになる。被害者の姉が現場である部屋に花を手向けに来ることをきっかけに事件の真相を調べ始める。『青薔薇荘』というネーミングや財閥の令嬢、ゲイカップルの違算相続など盛りだくさんな面白ネタがあるが、全体的に温度が低く、サイコパス要素が中途半端。真実が知りたくて読み進むのだが「面白い」と感じない。2016/06/18
ちょうすけ
1
導入部分には面白そうな予感があったので、とりあえず読みました。・・・前作(本格ミステリ館焼失)同様、なんだこりゃ?のオチでしたが、ミステリと考えずに読むと、それなりに面白かった。この兄弟が次作品でどうなっているのか気になるので、最終巻「人外境の殺人」も読むつもりです。2015/12/12