内容説明
没落貴族の恋愛と悲哀。中国の国民的古典を現代感覚で要訳。
著者等紹介
王敏[ワンミン]
1954年中国河北省承徳市生まれ。大連外国語大学日本語学部卒業。四川外国語学院大学院修了。文化大革命後、大学教員から選出の国費留学生として宮城教育大学で学ぶ。お茶の水女子大にて人文博士号取得。現在、法政大学国際日本学研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サラ
3
中国では知らない人はいない四大名著の一つ、らしい。親類縁者がとにかく多くて誰が誰だかよく分からない…。現代の日本人にも分かりやすいようにと翻訳した著者の心配りは有り難いけれど、さすがに古典作品をリップとかスキャンダルなんて言葉で訳されたら雰囲気が台無し。結局何がそんなに魅力的なのかよく分からなかった。2017/01/30
韓信
1
完訳は長すぎて読む気が起きないが、話の流れは知りたかった紅楼夢をダイジェスト版で読む。女子が大好き、男はイケメン以外大嫌いな、女友達の方が多いタイプの優男(俺の周りにもいる!)主人公賈宝玉と、彼をとりまくインテリヤンデレ妹系ヒロイン林黛玉、しっかり者ヒロイン薛宝釵、権力志向女傑王熙鳳、忠臣メイド花襲人ら、綺羅星のごとき美女たちの栄枯盛衰を描く。原典のエッセンスをどれだけ汲み取れているのかわからないが、賈家に起こる諸事件と女の争い中心の内容は、三国志や水滸伝が大河なら、本作は朝ドラか昼ドラに例えられそう。2021/12/26
kinaba
0
完訳の最初の1巻だけ読んで先が長そうだなあ…と思ったので要訳に手を出してしまいました。2012/01/11
プヨ
0
かなりかみくだいてる感じ。2007/04/09
sky
0
栄華を極めた一族賈家の絢爛豪華な館「紅楼」での少年少女の優美な生活と彼らの落日を描いた宮廷ロマンス。「中国の源氏物語」と言われるだけあって、華やかで情緒ある世界観が良く似ていて親しみのあるものだったから入り込めた。もっとこの世界に浸りたいと思ったから、漫画や映画にも手を出してみようと思う。2021/05/15