サバイバー―名将アリー・セリンジャーと日本バレーボールの悲劇

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062149013
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0075

内容説明

「実は、私はサバイバーなのです」一瞬、サバイバーの意味が飲み込めなかった。「サバイバーといいますと?」「ナチスドイツのホロコースト政策の生き残りです」五輪のメダルと名声を手に入れた男が初めて明かす壮絶な人生。二つの国で五輪の銀メダルを獲り、Vリーグの覇者・ダイエー、パイオニアを率いた知将が打ち明けた、「ホロコースト」「アンネ・フランク」そして「日本のバレーボール」。

目次

第1章 ネバー・ギブ・アップ
第2章 ゲットー
第3章 ホロコースト政策
第4章 アンネ・フランク
第5章 ベルゲン・ベルゼン
第6章 解放後
第7章 バレーボール界の知将

著者等紹介

吉井妙子[ヨシイタエコ]
スポーツジャーナリスト。宮城県生まれ。新聞社に13年間勤務後、1991年からフリーとして独立。『帰らざる季節―中嶋悟F1五年目の真実』(文藝春秋)で’91年度ミズノスポーツライター賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kera1019

11
セリンジャーを知らずに読んだんで「サバイバー 名将アリー・セリンジャーと日本バレーボールの悲劇」というタイトルからアルコール依存症関連の本かと思ったらホロコーストからのサバイバー(生存者)だったというコトに驚きました。ラインハルト作戦に始まってゲットー、アウシュビッツ、ガス室、絶滅収容所、アンネ•フランク、ベルゲン•ベルゼン…etc、毎日人の死を見続けるその経験の告白は人間の尊厳が軽く踏み躙られてて落ち込みました… その影の深さにその後の指導者としてのセリンジャーさんの話もすっかり霞んでしまいました。2014/10/30

75

5
「未来に発展も変革も無いと信じる理由は無いのである」ハイキュー21巻で引用されていたアリーセリンジャー監督の言葉。限界を決めるな、自分で証明しろという強烈な自立心をこの言葉に感じた。監督の役割やバレー戦術を知りたくて読み始めたけど、話の殆どが彼のホロコースト体験について。名将である前にサバイバーだった。人間が人間でなくなった世界を見て、死臭の中で呼吸して。そして生き延びた人。読了後、あの自立心は彼自身の人生で培われ、徹底されてきた教訓で、宗教を必要としない彼の信仰であったのかなと思った。読むの辛かった。2016/07/18

R

2
ハイキュー!!にて、鵜飼元監督のセリフにアリーセリンジャーの名言が出て来たのがきっかけで読みました。 日本バレー界のみならず、世界のバレーを考えるときに彼の存在は避けては通れないと感じる。彼の出生に触れ、その後指導者として頭角を表し、活躍していくまでを丁寧に描かれている。彼の戦術の巧みさは述べられているが、具体的な記述がなくふわっとしていて残念だった。まあ、この本は彼の語る人生の話で戦術の話ではないから当たり前かなとも思う。 2018/10/02

扉のこちら側

1
初読。2010/10/01

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