内容説明
知らぬ間に心の壁をつくる仕組みと、そこから脱け出す方法を公開!『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』に続く、デンマーク発「読むセラピー」
目次
第1章 自己防衛の戦略とはどのようなものか
第2章 自己防衛の戦略を無意識にとるとき、問題が起こる
第3章 喪失の悲しみを恐れて愛に満ちた関係を避ける人たち
第4章 愛情に満ちた人生への扉を閉ざしてしまう不幸なパターン
第5章 親を理想化することの危険
第6章 感情を完全に意識する
第7章 不適切な自己防衛の戦略をとり除く
第8章 本来の自分に戻る
著者等紹介
サン,イルセ[サン,イルセ] [Sand,Ilse]
心理療法士。デンマークのオーフス大学で神学を学び、C・G・ユングとキルケゴールに関する修士論文を執筆。また、いくつかの心理療法的アプローチの訓練を受けており、デンマークの心理療法協会の会員でもある。数年間、デンマーク国教会の教区司祭を務め、現在はスーパーバイザー、トレーナー、講演者、セラピストとして活動している
枇谷玲子[ヒダニレイコ]
1980年、富山県生まれ。2003年、デンマーク教育大学児童文学センターに留学(学位未取得)。2005年、大阪外国語大学卒業。北欧の書籍の翻訳紹介に注力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
34
心がつながるのが怖い 愛と自己防衛。イルセ・サン先生の著書。親しくなっても後になって関係が壊れる恐怖心、嫌われる恐怖心、そして自分が傷つく恐怖心。そういった恐怖心から他人と親しくなることを極端に避けるのが自己防衛の戦略。自分に自信が無くて自己肯定感が足りないからこそ自己防衛の戦略が必要になってしまう。自己防衛の戦略ばかりとっていると、誰からも距離を置かれて変人奇人扱いされて友人もいなくなり、それがまた自己嫌悪、自己防衛の戦略につながる悪循環。自分に自信を持つことが好循環への第一歩。2019/08/14
チワ
17
「読むセラピー」と帯にある通り、これを読むと本当にセラピーの効果があるかもしれない。 途中で軽く苛立ちもしたし、色々と思い出して悲しい気持ちにもなったけど、最終的にどこか解放されて楽になった。 優しく語りかけるような柔らかい文体なので、温かい気持ちになる。おすすめです。2020/03/26
ゆう
15
「自己防衛の戦略」とは、心が傷つかないように現実から距離を置いて、自分を守るためにとられる行動や反応のこと。困難な状況を乗り越えるために、それが必要とされる局面もある。しかし、それに染まり過ぎて、過剰に自己防衛を続けると、他者や自分自身との深い心の交流ができなくなる。問題は、自分がこの機制に囚われていることに気づかないことだ。本来は一時的な手段であるべき「自己防衛の戦略」が、いつの間にか自分を支配する存在になる。これは、河合隼雄さんの本で読んだコンプレックスが自我を支配する機制にも通じる話だ。2024/08/14
まつり
13
無意識のうちに自己防衛反応を起こしていることがあり、それが対人関係のやりづらさに繋がっていることがある、とのこと。 色々なパターンの症例紹介があり、なるほどこういうこともあるのかと興味深く読んだ。が、人によって事情がすぎることもあり、そのまま自分に応用するのは難しいなと感じた。実際にはカウンセラーの手助けをもらいながら自己を振り替えると有効そう。2020/09/29
izumi
11
Amazonプライム会員で無料で読めたのでさらっと。まあ参考になりました2021/09/02