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ほら、あの「アレ」は…なんだっけ?―私の記憶はどこ行った?

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062148641
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C0098

出版社内容情報

「記憶の衰え」を止める方法はないかしら?
「中年以上の記憶力の衰えは、進化論的に正しい?」「単なる“物忘れ”と記憶喪失の違いは?」熟年女性ライターが専門家に聴き尽した「記憶力」取材エッセイ。

内容説明

なぜ年をとると、「もの忘れ」がひどくなるの?自分の記憶力にちょっぴり不安を抱える熟年作家が、第一線の科学者・専門家18人に聞いてみました!え~と、あの人の名前は?めがねをどこへやったかしら?「もの忘れ」は、生物学的には正しい?記憶力を高める薬や食べ物は?どこからが病気なの?「もの忘れ」は怖くない。

目次

こんにちは、どなたでしたっけ?―あれ、名前が出てこない!
マルチタスクですって?―注意力がこぼれおちる…
悪いことばかりじゃない?―忘却のありがたさ
彼が覚えていること、彼女が忘れないこと―男と女のちがい
これでもがんばってるの!―身体をきたえて記憶力を保つ?
象の瞑想―ぜったい忘れられないこと
ぜんぶで五七種類?―記憶の種類は多種多様
映画の世界はウソだらけ―記憶喪失という病
なかったことにしちゃう?―記憶だってウソをつく
いたっ!―身体の痛みは記憶できるか
医学生症候群と決めつけアルツハイマー
正常と異常の境目―「私のめがねを隠したの、誰?」
特効薬、それとも気休め?―記憶力を高める薬と食べ物
脳はコンピュータ―記憶はメモリで取り出せる
フラッシュバルブ記憶―あのときどこにいましたか?
進化と、もの忘れ―ダーウィン先生、どうしてこうなったの?
ボトックス世代を超えて―記憶と未来

著者等紹介

リア,マーサ・ワインマン[リア,マーサワインマン][Lear,Martha Weinman]
「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」の元アーティクルエディター兼スタッフライター。現在も、社会・医学分野で精力的に執筆活動を行っている。夫で脚本家のアルバート・ルーベンとともにニューヨークに暮らす

藤井留美[フジイルミ]
翻訳家。上智大学外国語学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きんぎょっち

11
現在は研究が進み、記憶にまつわるたくさんの間違いが証明されている。例えば、記憶=事実というのは全くの間違い。過去の経験を思い出すとき、取り出されたものは経験の再構成になっている。次に思い出せば、さらに再構成される。それを繰り返すうちに本当に起こったことよりも、再構成されたもののほうが「事実」になっていく。人は自分の都合のいいように記憶を改ざんし、他人の発言を自分の発言と思い込み、都合が悪いことは忘れる生き物なのだ。記憶力を保つための工夫よりも、その事実のほうが興味深かった。2017/12/24

ナツ

7
人の名前が出てこない、仕事の効率が落ちた、何のためにこの部屋に来たのか分からなくなったなどの症状に悩んでいる人に是非読んでほしい本。物忘れでボケまくりの夫婦の会話を読みながら、気持ちがわかってしまう自分に苦笑させられた。基本的には、加齢による前頭葉などの委縮により記憶が低下するのは正常であるとのこと。記憶力は衰えるものと理解したうえで、衰えたとしても、メモやポストイットを活用すれば十分対応可能であることを認識して実践していけばよいのだな、と思わせてくれる。楽しく読めました。2010/09/27

kitcyan

5
自分の物忘れ、70をこした両親の物忘れも、うふふ♪ と笑って受け止められるようになる一冊デス。2010/10/19

あじさいかあさん

4
年を取れば、体が老化することは当たり前だと認識しているのに、脳の衰えには怯えてしまう。アルツハイマーの患者の3分の2が女性だと聞くと、更に怖い。有酸素運動が効果的とかあると「明日からウォーキングだ!」と決意する。で、明日になったら忘れちゃいそうだけど。記憶のシステムは、単にデータを保存しているのではなく、思い出すたびに上書きしていくということらしい。子どもの頃の記憶も、実は自分に都合の良い思い込みってこともあるのかも。ユーモアあふれる文章で、怖い話を笑って読むことができました。2014/11/22

_apojun_

3
図書館本。物忘れが気になり始めた著者が記憶と忘却のメカニズムを日常的なエピソードを交えながら、それぞれの分野の専門家にインタビューして解き明かしていく、という内容。 物を覚えておくというのは非常にコストがかかる処理なので、人生を生きていくうえでの効率化のために早々と放棄されていく、というのはなかなか衝撃的でした。 生物にとって最も大切なことは種の保存であって、年齢的にそれを過ぎたら無駄なことはどんどん淘汰されていくというのはある意味納得。 人間の長生きに進化が追い付いていない、というのもなるほどと。2022/02/01

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