出版社内容情報
世界一美しい『赤毛のアン』の島のすべて! 『赤毛のアン』刊行100年記念! アンの生れた島を20年間撮り続けてきた気鋭の写真家が、その魅力を集大成した決定版。コンパクトで楽しい新感覚写真集。
吉村 和敏[ヨシムラ カズトシ]
著・文・その他
内容説明
「赤い道」「緑の大地」「祈りの島」『赤毛のアン』…選び抜かれたカラー写真192点と七章からなる物語。20年間撮り続けた想いを込めた決定版。
目次
島の不思議な力
赤い道
緑の大地
森の秘密
カントリーライフ
海とともに
祈りの島
赤毛のアン
吉村和敏おすすめ プリンス・エドワード島ベストスポット案内
著者等紹介
吉村和敏[ヨシムラカズトシ]
1967年長野県松本市生まれ。県立田川高等学校卒業後、東京の印刷会社で働く。退社後、プロ写真家をめざして単身カナダへ。西海岸からの大陸横断の最後にプリンス・エドワード島に出会う。約1年間の滞在の成果を発表し、写真家としてデビュー。以後、1年のうち約半年はカナダや欧州各国を巡り、旺盛な撮影活動を続ける。自ら決めたテーマを長い年月をかけて丹念に取材し、作品集を発表する一方、近年は文章にも力を入れ、写真の魅力を高めるべく、表現の幅を広げている。2003年カナダメディア賞大賞受賞。2007年写真協会賞新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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neimu
22
赤毛のアンの世界に憧れた世代には、特別の響きがあるプリンス・エドワード島。この変形判の真四角の写真集は、子供時代の憧れの世界をビジュアルに彩ってくれる。忙しい日常、海外旅行など夢のまた夢の忙しさ、でも、こんな風に頁をめくりさえすれば…。という訳で、7つの物語を読むのではなく、写真を物語を思い出す景色の小窓として眺めている。春夏秋冬、まだ一度も訪れたことのないカナダ、花、海、空、大地、緑、紅葉。心の中に静かな喜びと、自然に祈りが生まれるような、そんな素晴らしい景色が展開する。2008/08/20
neimu
21
今ちょうどNHKの100分で名著で赤毛のアンをやっているので思わず手に取った。ただただ、憧れる。生きているうちに行けるといいなあ…。2018/10/04
カモミール
20
あー、行ってみたいな〜。アンはこんなに綺麗なとこで育ったんですね。いいな。英語勉強して10年後ぐらいに行きたいな。2016/03/19
くみ
19
プリンスエドワード島を撮るので有名な写真家吉村和敏さん。以前から大好きな写真家さんですが、最近アンシリーズを読んでいるのでこの写真集も再び開きました。吉村さんの写真は光が本当に綺麗。そして澄んだ空気が伝わってきそうです。早朝の静けさ、夕暮れの穏やかさ、そしてお馴染みのグリンゲイブルスも凛とした佇まい。1番好きなのはりんごの花が咲き誇る写真。それを見たアンの胸の高まりとマシュウとの会話がよみがえります。大好きなシーン。2018/11/18
フロリゲン
15
赤毛のアン・シリーズで言わずと知れたプリンス・エドワード島の、まるで新印象派のカンヴァスからそのまま抜け出てきたような色彩たち。アンは手違いで孤児院から老兄妹のマシュウとマリラのもとにやってくるが、物語は駅舎と汽車のレールから始まる。そう、このレールのそばにアンは座っていたのだ。このグリン・ゲイブルスに来るまでに見えるこのリンゴ畑に「よろこびの白い道」だの、そばにあるこの小さな池に「輝く湖水」だの、いちいち名前をつけては空想に浸るアン。その名前に恥じぬ美しい風景を確認することができる。行ってみたいなあ。2015/05/05