出版社内容情報
退屈な“日常”はいらない。欲しいのは、“異常”――。西尾維新が今再び放つ、「きみとぼく」本格ミステリ!
ともかく、そういう小説を読んでいると名探偵の非人間性というものについてよく考えさせられるのです。名探偵は殺人事件が起きれば推理し、犯人を特定します。それがミステリー小説の基本的な筋です。しかしどうでしょうね、人が死んでいるというのに暢気に推理なんかしている場合なのでしょうかね?
内容説明
退屈な“日常”はいらない。欲しいのは、“異常”―。西尾維新が今再び放つ、「きみとぼく」本格ミステリ。
著者等紹介
西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』(講談社ノベルス)にて第二十三回メフィスト賞を受賞しデビューする。デビュー作に始まる「戯言シリーズ」は名実ともにゼロ年代を代表する傑作シリーズとなり、一躍著者を人気作家に押し上げた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
88
う〜ん、若いなぁ。中学生を主人公にしているので、様々な要素が幼くなってしまうのは仕方ないことなのかもしれませんが。殺人も動機も理由が少なくてちょっと拍子抜け感は否めません。それでも囲われた世界の中で全てを完結させていく独特の雰囲気は西尾維新ならではの味わいですね。かつて中学生だった頃、同じようなことを思っていたかもと懐かしくなりました。2017/08/15
神太郎
29
西尾流の学園という密室で起こる殺人事件と言ったところだろうか。推理小説ならばという前提でのラストのくろね子さんの推理は面白い。だからこそ推理小説は面白いと思うし、現実では起きえない。うんうんと読ませてもらいました。西尾さんは若い人向けなので読みやすいというのが最大の売りでもあり、今作もすんなり読める。ストーリー運び、キャラの振り切れ度も相変わらず上手い。こういう部分の魅せ方は随一かも。勿論、人によってはクセ強いなと思う人もいるだろうが。自分はたまたまハードカバーでしたが、ノベルスの方がやはり安心するな。2020/09/16
春
12
BOOK・OFFで購入。ただ西尾維新さんの本が読んでみたくてというミーハーな理由と、安かったからというお財布事情。若いなぁと思いました。これは中学生の息子にあげようと思います。テンポ良くサクサク読め、それなりに楽しめました。でも、若いなぁ。2016/01/16
スプリント
6
西尾維新作品という感じです。言い回しや世界観が独特ですね。2019/03/31
不見木 叫
6
「本格ミステリのお約束であるが故にスルーしてしまう不自然さ」を逆手にとって解決に導くという邪道の様だが実は正統派な本格学園ミステリ。前作の本格ミステリ議論が伏線となっている仕掛けが面白かった。2013/11/14