書庫の母

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784062141697
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

転居するために書庫を整理する「僕」。残された母の蔵書に目をとめた「僕」は、その中に、もうひとりの母の姿を見つける。父のこと、歌人たちとの交流、そしてある死刑囚の存在。書庫の薄暗がりに映し出された揺れ動く心を描く表題作と「死刑囚と母」、父への想いを語る「遅い詫状」、パリに消えた妹を訪ねる「落葉」、「いもうと探し」、ほか一篇。『父の肖像』野間文芸賞受賞作家が描きだした、六篇の傑作、私的短篇小説集。

著者等紹介

辻井喬[ツジイタカシ]
1927年、東京生まれ。東京大学卒業。1955年、詩集『不確かな朝』を刊行。以来、詩、小説などを発表。1961年、詩集『異邦人』で室生犀星賞、1984年、小説『いつもと同じ春』で平林たい子文学賞、1993年、詩集『群青、わが黙示』で高見順賞、1994年、小説『虹の岬』で谷崎潤一郎賞、2000年、詩集『群青、わが黙示』から詩集『わたつみ・しあわせな日日』までの三部作で歴程賞、2004年、小説『父の肖像』で野間文芸賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

67
自分の中にある母の面影と書庫にひっそりと積まれた書物の陰にある母の姿は母の生きた足跡をたどるもののようだ。家庭と言うものがあるようで形をなさない家庭のような主人公の生い立ち。つらつらと語られる中にあるそれぞれの人物像。その中には、それぞれの個人たちに生きている間に語れなかった思いが込められているような気がする。大事な人を思うとき…よかったことばかり浮かぶこともあるだろうな。2014/03/21

坊っちゃん

1
★★★ 私小説的な短編集。母親が獄中の死刑囚と交流していたことを書いた「死刑囚と母」が良かった。読書中、何度かウィキペディアで著者のページを調べながら読了。(コメント:2018/09/04)2018/09/04

ひろゆき

0
短編六。『書庫の母』『死刑囚と母』もっとも面白く読んだ。特に『死刑囚…』死刑制度について不定見の僕が、変化してしまった。死刑の適用が今より緩かったのか。和歌を詠むことでかろうじて獄中に生きた三人の死刑囚の罪についても、可能なら知りたいと思った。『余生』私小説だけではないのですね。『落葉』過激派(死語?)はこんなこと言わないのでは、と疑問あり。他『いもうと探し』『遅い詫び状』。『遅い…』がわからなかった。この部分の意味を述べよ、と問題が出されたら答えられぬ。それにしても、この装丁はなに。さすが堤家というか…2012/06/01

こばりん2548

0
恐ろしい観察力、昔女優とつきあっていた頃、何時も街いく人を見ているので、何でと聞いたら演技=観察と言っていたことを思い出した。特に父への詫び状がすごい。2012/04/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/24391
  • ご注意事項

最近チェックした商品