六月の桜―伊集院大介のレクイエム

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062141178
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

世間から孤立した大金持ちの老人と、いじめを受けて学校で孤立する少女。傷を舐め合うように二人は接近し、あってはならない関係に堕ちてゆく。―桜の狂気か情念か?やがて怪事件が伊集院を翻弄する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

3
幻想的な闇が、じわじわと現実に染みて、誰も悪くないのに誰も救われなかった。あまり好みじゃなかった、大人びた少女を描いてるのではなくこれではただの大人だ、すべて大人の読み方の予定調和的に終わるから2016/01/16

カムリン

3
表紙の少女をもっとおとなびた美貌に描いてあげればよかったのに。導入部分は孤独な少女に共感して読める。後半伊集院大介が出没し始めると、犯罪の醜さがあらわにされてやや不快感あり。老紳士と美少女の恋、という幻想美を壊さなければもっと読み応えのある作品になっただろう。謎解きらしい謎解きはなく、ミステリというより心理ホラーか。嫌いな作品ではないけれど、読後感は微妙。2009/08/20

雙楜

2
「鬼」「闇」系統の心理ホラー。エキセントリックな、単純すぎて不気味な心理描写。いじめや性愛の描写は、古臭くはあるが(登場人物の性格が性格だけに)リアルにも見える。そして何より、いつも問題を解決してきた伊集院大介が狂言まわしで、何の役にも立っていないのが恐ろしい。「読みたい話」では決してないが、吐き気を催すような恐ろしさという点では、栗本薫作中でも一、二の出来。本当に恐い。2009/05/31

秋芳

1
伊集院大介シリーズを見るたびに、今度こそ、今度こそ、と思って読むのだが、残念ながら今回もイマイチな感想。 リアリティが感じられない上に、ストーリー上の面白さがわからない・・・ 残念だなぁ。このシリーズも終わりかなぁ。2008/02/03

りうかん

1
この作品を推理小説と期待して読むとあらゆる意味で裏切られます。ちょっとした心理ホラー作品だと思うとすんなりいくように思う。それにしても後味が悪すぎでした。 学校にも家庭にも居場所のない少女が出会った老人との交流が、思いもよらない事件を巻き起こす。老人の純粋さ?からの狂気がじんわり怖い。そして伊集院さん今回活躍少なし。2017/08/06

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