内容説明
その物語は、「姉ちゃんの自作の詩集をみつけた」という、ひとつの投稿からはじまりました。お姉さんがひそかにつづり、書きためていた詩を弟が発見。それをネットの掲示板に公開したところ、爆発的に支持が広がったのです。その詩は、思春期の女の子の奔放さが人をどきっとさせ、同時に、描かれる情景のあたたかさが癒しと笑いをもたらすという、新鮮な魅力にみちあふれていました。家族という、もっとも近くにいながら、実はなにも知らない人の物語。
目次
第1章 サマー
エッセイ「不思議な弟」
第2章 おやすみなさい
エッセイ「秘密」
第3章 たぶんそうなのだ
第4章 ふたりなら
童話「金木犀」
エッセイ「これは私のもの」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
13
言葉の遣いが素晴らしい。今時の小、中学生はなんて大人なんだろう。自分だけの秘密の文章だから、のびのびと思うままにつづられていたのがいい。家族の風景が、文章で表されるなんて羨ましい。2014/05/01
星野トレン太
4
大好き。サマーのことも好きになるし、弟もお父さんもお母さんも好きになってしまう。言葉の破壊力が半端ない。わざとな部分、天然の部分、狙ってやろうとし始めている部分、天然の皮をかぶったてらいの部分、それらの境界を不安定なまま縦横無尽に行き来する様がスリリング。2010/11/22
やっこ
3
当時2chのまとめを追っていて、書籍化に喜び発売してすぐに買いました。もう13年も前で、著者のサマーさんもご結婚されたそうですね。ネットで読んだときは「ヨーデルヨーデル恋しちゃってる!?」「人生の大根役者!」といったパワーワードに大爆笑していました。しかし、いざ本に纏められると、年頃の娘の心の有り様が、気取らない言葉で正直に書かれているのがよく見えて、「なんて羨ましい感性なんだろう!」と悶えてしまいました。今だって羨ましい。大好きすぎて、棺桶に入れてほしいくらいです。2019/03/09
ころまる
3
面白かったです。深いような、そうでもないような、不思議な詩集。この感性をずっと大切にして欲しいです。2016/08/19
晴久
3
ほんとに、良い詩集だと思う。サマーが小学生から中学生にかけて書いた詩を弟が勝手に掲示板にさらして、結果出版されたんですが。当時立ち読み(ごめんなさい)したこの詩集は、いつまでも心にとどまっていて、たまに読みたくなる一冊になりました。子供のときの感覚がそのまま切り取られていてとても面白い。この時期にしか書けない詩が、捨てられることなく日の目を見たことについて感謝せねばなるまいと思います。私は『ヨーデル』が好きです。2012/07/12