内容説明
最晩年の短篇三篇と選りすぐりの随想で編んだ惜別の一冊。
目次
断片と線
あるエッセーとの再会
よみがえる寮歌集
こころの風景
新しい“白鳥の歌”
三好達治「百たびののち」
高橋英夫『藝文遊記』
河盛好蔵『藤村のパリ』
現実と噛み合った方法意識
人生の根底を支える“くりかえし”への詠嘆の詩情
詩人のなかの詩人 萩原朔太郎
あまねく人間的で現実的な、金子光晴の詩
那珂太郎の詩の展開
辻征夫『俳諧辻詩集』と建畠晢『パトリック世紀』
八木幹夫の詩
齋藤恵美子『最後の椅子』
著者等紹介
清岡卓行[キヨオカタカユキ]
1922年中国大連生まれ。59年『氷った焔』出版。70年、小説『アカシヤの大連』で芥川賞。以後、詩・小説・評論の三分野で活躍。88年、詩集『円き広場』で芸術選奨文部大臣賞。89年、詩集『ふしぎな鏡の店』で読売文学賞。92年、詩集『パリの五月に』で詩歌文学館賞。94年、日本芸術院賞。96年、詩集『通り過ぎる女たち』で藤村記念歴程賞。99年、小説『マロニエの花が言った』で野間文芸賞。2002年、詩集『一瞬』で現代詩花椿賞。03年、詩集『一瞬』と小説『太陽に酔う』で毎日芸術賞。他、数々の賞を受けているが、2006年83歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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