内容説明
現代の物語絵師・村上豊が描く「義経伝説」30場+巻末・オリジナル画。
目次
二歳の冬、母、常盤に抱かれ雪の中を逃げる
牛若、鞍馬山で自分が源氏の御曹司であることを知る
牛若改め遮那王、悪名高き盗賊どもをバッサリやって吉次を驚かす
義経の叔父、源為朝十三歳にして権力者のハナをあかす剛胆ぶりを見せる
義経、陰陽師・鬼一法眼の娘を口説きおとし、秘伝の兵法書を盗み読む
太刀千振りを奪おうとした弁慶、やさ男と見た義経に翻弄される
権勢をほしいままにした清盛、つぎつぎと怪異に見舞われる
頼朝、平家打倒に起ち、弟、義経、平泉より馳せ参じる
怪人・文覚上人、頼朝に父、義朝のしゃれこうべを見せ、決起をうながす
平家軍、おそろしげな関東武者の幻影におびえ、戦わずして敗走する
義経の従兄弟、木曾義仲、倶利迦羅峠で平家七万の兵を谷底へ落とす
木曾義仲、都びとに無知で不作法な田舎者と蔑まれる
木曾義仲が最期のときにみせた、愛と友情の美学
公達、敦盛を追いつめた源氏方の武将、熊谷直実、あつい涙を流す
義経と静、その深い愛を出会いの時と別れの時に見る
義経、梶原景時の意見をしりぞけ、嵐の中を強引に船出する
義経に命じられた那須与一、波に揺れる平家の扇をひょうと射落とす
義経の八艘跳び伝説を生んだ、平家の勇将、教経の堂々たる最期
壇ノ浦に沈んだ平家がよみがえり、琵琶法師の語りにむせび悲しむ
六代御前ついに処刑され、ここに平家の血絶える
義経、梶原景時の讒言のために鎌倉へ入れず、その思いを腰越状に託す
頼朝から刺客を差し向けられた義経、静の機転で命拾いする
義経、海の上で平家の亡霊にあい、弁慶がこれを討つ
佐藤忠信、吉野山で義経の身代わりとして追討兵相手に孤軍奮闘する
静、頼朝の前で義経への思いを切々とうたい華麗に舞う
義経一行、山伏に身をやつし奥州へ向かうも危機にあう
如意の渡で正体を疑われ、弁慶、義経をめった打ちにする
義経の北の方が山の中で産気づき死にかけたのを救う弁慶
義経、平泉の藤原秀衡のもとで、つかの間の安息の日々を送る
最後まで義経を守る弁慶、死してなお敵を恐れさせる
著者等紹介
村上豊[ムラカミユタカ]
1936年、静岡県三島市生まれ。1960年、司馬遼太郎「風の武士」(「週刊サンケイ」連載)のさしえ担当を機に、新聞・雑誌のさしえ、絵本、書籍の装幀等に携わるようになる。1962年、「小説現代」(講談社)2月創刊号より表紙絵を担当、途中2年の中断をはさみ現在も担当中、その数は別冊、増刊等を合わせ500号を超える。これまでに、講談社さしえ賞、小学館絵画賞、菊池寛賞等を受賞
桑原茂夫[クワバラシゲオ]
1943年、東京都港区生まれ。「現代詩手帖」編集長を経て、1976年編集スタジオ・カマル社設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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えり