出版社内容情報
太郎のようにたくましく、おおらかに。
日本の民話を再創造した古典的名作・新装版
「おかあさーん、龍の子太郎がきたよ。顔を見せてくろ――。」龍になった母をたずねて、龍の子太郎は長く苦しい旅に。山こえ谷こえ大冒険のすえにめぐりあった母は……。雄大なスケールで日本の民話を再創造した松谷みよ子の代表的傑作。
国際アンデルセン賞優良賞
松谷 みよ子[マツタニ ミヨコ]
著・文・その他
田代 三善[タシロ サンゼン]
著・文・その他
内容説明
りゅうになって、北のみずうみにすむというおっかさんをたずねて、龍の子太郎は、ながくくるしい旅にでます。国際アンデルセン賞優良賞ほか、数々の賞にかがやく、松谷みよ子の代表的傑作!国際アンデルセン賞優良賞作品。
著者等紹介
松谷みよ子[マツタニミヨコ]
1926年、東京都に生まれる。1951年、「貝になった子供」で第1回児童文学者協会新人賞を受け、「龍の子太郎」(1960年)で第1回講談社児童文学新人賞、国際アンデルセン賞優良賞、サンケイ児童出版文化賞を受賞する。連作、絵本、小説など多くの作品がある。東京都在住
田代三善[タシロサンゼン]
1922年、東京都に生まれる。油絵を学ぶとともに、四方田草炎主宰の日本画の研究会にも参加。日本美術家連盟会員。児童出版美術家連盟会員。油絵・版画・絵本・さし絵など幅広く活躍中。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
16
技術革新ってどうやって起きるんだろうな。2016/07/19
芍薬
14
娘にせがまれて(園で劇をした様です)寝る前にちょっとづつ読んで2週ぐらいで読了。龍の子太郎よくがんばったね。只お姫様を奪還するだけじゃない所が素晴らしい。2013/04/22
紅花
11
怠け者の龍の子太郎が最後に色々な冒険をして、たくましい男の子になり、お母さんに会えたことが良かった。小4娘2015/03/09
つき
10
祖母にに畑仕事をさせ、団子をねだるばかりのものぐさだった龍の子太郎が、龍に姿を変えた母を訪ねて旅をし、行く先々で見聞きしたことで成長していく。 「みんな、たっているのがやっとのところに畑をつくって生きている。おら、むかしはそれが人間のくらしだとおもっていた。 でも、いまはちがう、そればかりが人間のくらしじゃない。(中略) やっといま、じぶんがなんのために生きているのかわかった、てな。」 子どもは…人間は、考えることで成長していくのだと強く感じた。説教くさくない物語なので子どもが楽しく読める1冊。2017/12/17
ゆにす
10
単なる昔話ではなく、経済問題ですね。稲作ができるかどうかで、生活レベルの違いを目の当たりにした太郎が豊かな生活の実現を目指してる。現代社会もこんな風に助け合って発展できればいいのに。2011/11/08