内容説明
塗師・赤木明登さんはみんなを誘う。「うちでゴハン食べましょう」そこで智子さんは、おいしいゴハンを楽しく作る。せっせと作る。食卓に並ぶのは、使い込まれたぴかぴかの漆の器。畑の野菜、手作りの干物、土鍋で炊いた白いゴハン…。能登のお山のふつうの暮らし、初めてのエッセイ。
目次
はじまりはじまり
朝粥講
お着替え
ロバと暮らす
はじめてのごはん
ちいさな幸せ
妊娠のススメ
手でできること
塗師屋のかあちゃん
手でたべる〔ほか〕
著者等紹介
赤木智子[アカギトモコ]
1962年、東京生まれ。東京学芸大学在学中にインドを旅し、この時考えたことが今の生き方のもとになる。大学卒業後、新宿の「ギャラリー玄海」に勤務。現代陶芸作家を中心に個展を多数企画。87年、雑誌編集者の赤木明登氏と結婚。その2年後、明登氏が漆職人の修業を始めるため、輪島へ移住する。自身も職人仕事の「研ぎもの」の技術を1年間学校に通って本格的に習う。94年、明登氏が独立。現在の地に家と工房を建てる。1男2女の母。05年、東京・板橋のギャラリー「fudoki」にて『赤木智子の生活道具店』を企画プロデュース。好評につき、06年秋にも「fudoki」と三重県伊賀市の「ギャラリーやまほん」にて道具展を開催の予定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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野のこ
19
赤木さんの文章が好みすぎて、私も「ウッホウッホ」。とても面白くてにこにこの魔法にかかりました!好奇心旺盛で楽しそうな能登の毎日がビンビンと伝わる。年上の方に言うのは失礼ですがとってもキュートです。そして賄いごはん何人ぶんでもどんとこーいと張り切るのが頼もしい。旦那さんのあとがきには感動して思わず涙しました。とてもとてもあこがれのご夫婦です。ぬくもりが詰まった一冊、素敵。2017/06/11
misui
6
塗師赤木明登さんの奥様による輪島での暮らしエッセイ。田舎暮らしということで相当大変だと思うのだけど、どこまでも前向きに生活を楽しむお二人と周辺の人々の姿が描かれていて、読むほうもなんだか明るい気分になれる。こういう環境であのお椀が作られているのだなと感慨深い。また、自分も田舎の人間なので、ここまでしっかりと暮らせるだろうかと少し自問させられもした。2015/12/13
まど
6
ご主人のあとがきが特に素敵でした。2014/10/07
soto
3
軽妙な筆致のエッセイで、いいペースで1冊読めた。田舎暮らしが素敵に描かれているので、自分も田舎に移住したい!っていうふうになるかもと思ったけれど、そこは意外と冷静で、人にはそれぞれの文脈があるし、これはこの人なりの成り行きの結果なんだろうな、と思ったりもした。2015/12/19
月華
1
図書館 閉架書庫から出して頂きました。2006年4月発行。本文は奥さん。あとがきは旦那さんでした。楽しんで生活をされている雰囲気が満載でした。2023/07/20