出版社内容情報
パリの花市場
蚤の市でみつけた花器
イギリスのバラ
パリに暮らす絵本作家が描く、優しく素朴な花の絵と四季折々のエッセイ。
「花を描いたあとはいつも心がまとまって穏やかになれるので、花に感謝したい気持ちになるのだ」
春・チューリップ、千鳥草、アネモネ、矢車草
夏・バラ、アストランティア、ヴェロニカ、ルピナス
秋・コスモス、クレマティス、パニカム、アスター
冬・ヒヤシンス、水仙、クリスマスローズ、ハマメリス
……ほか100種以上の花々の水彩画
市川 里美[イチカワ サトミ]
著・文・その他
内容説明
パリに暮らす絵本作家が描く、優しく素朴な花の絵と四季折々のエッセイ。
著者等紹介
市川里美[イチカワサトミ]
岐阜県生まれ。1971年よりパリ在住。『春のうたがきこえる』(偕成社刊)で講談社出版文化賞絵本賞、『はしって!アレン』(偕成社刊)でサンケイ児童出版文化賞美術賞など国内での受賞も多数。1997年にはそれまでの仕事に対してパリ市長賞を受賞。現在はアメリカ、フランス、イギリスなどでも絵本を出版している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
18
【2019年花鳥風月読書会(1月1日~12月31日)】市原さんの描く花々が繊細で美しい。南フランスとイタリアの国境にある山の谷間いっぱいに割いているアストランティアの花が好み。実物を見てみたいです。市川さんにはパリの花屋さんのバラはおすまししている様に思えるとのこと。確かに庭に植えている花と売り物の花は違いますよね。2019/01/19
mntmt
13
作者が描く花は、優しくて、繊細で、儚げ。原画も見てみたいな。2019/03/20
野のこ
11
お花たちの甘い香りの奧に、庭で摘できたときの大地の匂いがふわっと感じてきそうな新鮮な花束。写真よりもその花の性格を捉えて描く。優しい色彩がギスギスした心を柔らかくしてくれます。花瓶もまた魅力的。四季の移り変わりを感じながらゆっくりページをめくりました。市川さんのお花を愛する文章もとても素敵でした。2016/11/08
遠い日
6
市川さんのパリでの暮らしの、密やかな楽しみの時間がここにある。精緻に描かれた花たちは、決して豪華な花束ではなく、ひっそりとバルコニーの鉢で咲いたり、友人の庭で咲く野性味のある花であったり、自然体の花だ。虫食いや日焼けあとのあるのもご愛嬌、味わいのひとつと市川さんはそのまま描く。パリの四季の移ろいと、小さなエッセイが添えられた画文集。2013/12/14
りるふぃー
3
野の花を束ねて大切な器に飾ったり、庭の花々をブーケにしてプレゼントしてくれるお友達…。童話の世界みたいにロマンチック!生け花はすぐにだめになるからキライだったけど、野原や友達の庭をミニチュアにして閉じ込めたみたいで素敵だと思いました。花の名前を全部書いてくれてあったのですごく参考になりました。2017/04/30