内容説明
誤診、たらいまわしで、子どもを亡くした親たち。激務で自殺に追い込まれた小児科医。子どもたちの未来のために、気鋭の新聞記者が描く小児医療最前線ルポ。
目次
第1章 ある小児科医の自殺―中原利郎医師(四四歳)の場合(八月一六日;「小児科医は天職だ」 ほか)
第2章 たらいまわし―岩手県一関市・佐藤頼ちゃん(七ヵ月)の場合(2DKのアパート;深夜の発熱 ほか)
第3章 誤診と引き継ぎミス―東京都葛飾区・豊田理貴ちゃん(五歳)の場合(辛い記憶;理貴ちゃんの成長 ほか)
第4章 私たちにできること―三家族と日本小児科学会理事・中沢誠の「格闘」(患者と医師の新しい出会い;「いい医者って何だね?」 ほか)
著者等紹介
鈴木敦秋[スズキノブアキ]
読売新聞社会保障部記者。1963年、東京都生まれ。明治大学を卒業後、商社勤務を経て、90年、読売新聞社に入社。94年から社会部に勤務し、警視庁、公正取引委員会などを担当、遊軍記者として長く医療取材にかかわる。2004年からは社会保障部に籍を置き、医療担当に
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感想・レビュー
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白としろ
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「小児科医というのは、子どもの未来を守ってあげられる、社会からも必要とされている仕事なのだと思います。…救える命を救ってあげられる環境を、みなさんと一緒につくっていきたいです。」「小児科医の人手不足や過労をなくし、医師の安全を確保しなければ患者の安全など守れない、と思うようになりました。患者の立場ってのも、人それぞれで難しい。どこに重点を置いていくのか、みんなのために何を求めていくのか、すべての人が考えなければならないなと思います。多くの医師が頑張っているのに医療ばかりが責められてしまうのはおかしい。2016/10/28
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