感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽち
17
二十年間過ごした穴倉のような部屋からようやく脱出し、念願の書棚を設え、床や机上に積み上げていた書籍を整理してみると思いがけない発見や再会に見舞われる。遥か彼方に消えてしまった時間を思うと立ちくらみしそうになるけど、せんないことだなあ。まだ読んていなかった椎名SFがあった!と喜んでいたら後半に差し掛かるくらいのところまできて再読であったことに気づく。擦った鼻が根本からこそげ落ちてしまう印象的な場面だ。2篇を収録、最初のは「北政府」の一語で一連の物語と共有される、表題作は独立したものかなと思って読んでいたら、2020/07/03
ゴコ
7
怖い。とにかく怖い。二つ目の話の「地下生活者」を読み始めたら気になって最後まで一気に読んだ。この話は主人公に実際に起こった事なのか、それとも精神異常をきたした主人公の妄想だったのだろうか。最後もその答えをはぐらかす様な終わりで、よい意味で気持ち悪かった。2014/06/11
ダンスにホン!ころりん
7
19930225第1刷発行 130618読了 どこかにありそうな感じが怖かった~。初めて感じる種類の恐怖にゾクゾクした。初出誌:すばる 遠灘鮫腹海岸199003号 地下生活者199201~10月号 2013/06/18
takeapple
6
アド・バード、雨がやんだらに連なる異世界ものSFの系譜、いつかまとめて読んでみたい。2003/06/30
林 一歩
6
この辺の不条理SFが好きだった。2011/07/25