内容説明
本書の目的は、戦争という非情な事態が、いかに一人ひとりの市民の生活を困難におとしいれるものなのか、その実相を書いてもらうことで、そこから得たものを教訓として、戦争をまったく知らないわが国の子どもたちに戦争の無益さ、愚かしさを知らしめるためである。ここに寄せられた四十三編は、いずれも胸を打つ真実の記録である。
目次
第1章 戦地からの脱出
第2章 無差別の死
第3章 究極の耐乏生活
第4章 流転の日々
第5章 敗戦直後の私
第6章 不戦の願い
著者等紹介
日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
1911年、山口県に生まれる。京都帝国大学医学部卒業、同大学院修了。1941年、聖路加国際病院の内科医となり、内科医長、院長を経て、同病院理事長・名誉院長、聖路加看護大学名誉学長。92歳の今なお毎日精力的に診療にあたっている。ライフ・プランニング・センター理事長、聖ルカ・ライフサイエンス研究所理事長、日本音楽療法学会理事長を務める。2000年、「新老人の会」を結成、同会会長。文化功労者、東京都名誉都民
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