内容説明
ある夏、猫たちはつぎつぎと病気になった。もう助からないと聞かされても、死を受け入れるのはむずかしかった…。この本は、著者の家族と猫たちがアメリカで過ごした、1年足らずの日々の記録と記憶です。心から愛したのなら、別れを受け入れることもできるはず…。猫たちが教えてくれた「別れのレッスン」を、写真と文章でたんねんにつづります。
目次
第1章 アメリカで猫と出会う
第2章 病気の始まり
第3章 病気との闘い
第4章 別れ
第5章 喪の作業
おわりに―別れのレッスン
著者等紹介
大塚敦子[オオツカアツコ]
1960年和歌山市生まれ。上智大学文学部卒業。パレスチナ民衆蜂起、湾岸戦争などの国際紛争を報道する一方、アザラシなどの野生動物も撮影してきた。現在はアメリカを拠点に、死と向きあう人々の生き方、自然や動物との絆がもたらす癒しなどをテーマに取材している。エイズとともに生きた女性の記録で、’98年に準太陽賞受賞。『さよならエルマおばあさん』(小学館)で、’01年に講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞受賞
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感想・レビュー
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神城冥†
2
遠いアメリカの地で初めて飼った猫たちと幸せな生活を始めた矢先、猫たちが病気で余命短いと知らされた大塚さんとその家族が必死に病と死という悲しみに向き合った記録なのだけど…。人間よりか弱く短い寿命と知っていても、やはり別れは辛いわけで。愛情かければ愛情かけた分その喪失は凄く苦しいわけで。私も今まで数度愛猫の死を看取った事があるから身にしみるほど気持ちはわかる。最後まで諦めず、向き合った大塚さんは偉いと私は思う。安楽死させたら楽にしてやれるとか言うけど、そう思うのは人間のエゴで、動物としては最後まで生きたいと思2011/02/19
於莵丸@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
0
アメリカと日本の動物に対する差を感じた。2010/05/01