内容説明
日本人の生き血をすするハイエナたちの「非常の掟」。あなたの預金は大丈か。
目次
第1章 ザ・トラップ―日本をしゃぶり尽くせ
第2章 白い闇―国際金融の地下水脈
第3章 欲望の宴―暴かれた米企業スキャンダル
第4章 輝ける嘘―構造改革の「宣教師」たち
第5章 ザ・グレート・ゲーム―買い占められる日本
終章 一五〇年後の「黒船」―政界に迫る魔手
著者等紹介
徳本栄一郎[トクモトエイイチロウ]
1963年、佐賀県生まれ。中央大学卒業後、英ロイター通信社に入社。ロンドン本社、東京支局で、おもに政治・経済を取材したあとフリーに。1997年、ロンドンでの取材をもとに「文芸春秋」誌で「住友商事・巨額簿外取引事件」の内幕をスクープ。その後も同誌で、アメリカの現地取材で機密資料を発見して書き上げた「『角栄の犯罪』二五年目の新事実」などを発表。また、2002年には「週刊文春」誌でオサマ・ビンラディンの実兄へのインタビューを発表して、世界的なスクープになった。世界にくまなく張り巡らされた特異な取材網と、監獄の中までインタビューに行く行動力で今、もっとも注目されている国際ジャーナリスト
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感想・レビュー
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Lara
85
2003年、18年前の著作。今は昔となったが、当時の 問題、「プリンストン債」「エンロン事件」「東芝PC訴訟」「ファイアーストンタイヤ事件」「アルゼンチン債」「BCCI」等。プリンストン債では、日本企業が1200億の損害、東芝は米国訴訟で1100億の賠償金。とてつもない金額。いずれもバブル経済破綻後、少しでも良い金利、利益を求めた結果だ。その背後には、米ウォール街、米財務省の一体化した、利益第一主義が見えて来る。2021/12/25
ぐれーす
0
世界のあ金は、こんなに繋がってるのか!と驚いた。とても分かりやすい。でも、読んだ後複雑な気持ちになる。この資金の流れを米国国民は把握してるのか?まぁ、してないだろうな・・。今まさに米国で訴訟にまみれているトヨタには是非頑張って欲しい。2010/03/23