内容説明
ブロンド美女「マリリン・モンロー」の女優としての名が上がってからも、ハリウッドの作りだした虚像に抵抗するかのように、彼女は演技を学び、舞台に立ち、読書に時間を費やした。だがその努力によっても、二度三度と繰り返した結婚生活を通じても、心は満たされなかった。薬に頼り、身も心もぼろぼろになったノーマ・ジーンに、男たちは性の女神のレッテルを貼り、思惑をもって近づいた。時の大統領ですら…。多彩な小説的手法を駆使してモンローの内面に迫る話題の大作。
目次
「マリリン」―一九五三年~一九五八年(「有名人」;占星術師;「ポーランド製ソーセージはもうたくさん」;元野球選手―目撃;糸杉 ほか)
晩年―一九五九年~一九六二年(同情;シュガー・ケーン一九五九年;最低の美女;マリリン・モンローの発言;狙撃者 ほか)
著者等紹介
オーツ,ジョイス・C.[オーツ,ジョイスC.][Oates,Joyce Carol]
1938年生まれ。現代アメリカ文学を代表する、きわめて多作の作家。ロザモンド・スミス名義でミステリー作品も発表している。プリンストン大学創作科の教授
古屋美登里[フルヤミドリ]
早稲田大学卒
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