内容説明
走れ醜男、旅立て夫婦。注目の新鋭が描く低速ロード・ノベル。
著者等紹介
岡崎祥久[オカザキヨシヒサ]
1968年、東京に生まれる。1993年、早稲田大学第二文学部卒業。1997年、「秒速10センチの越冬」で第四〇回群像新人文学賞を受賞。2000年、『楽天屋』で第二二回野間文芸新人賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
0
感想不要。その程度の作品。2010/06/10
虫睦彦
0
二部構成の作品。ある夫婦とその夫の友人のブサイクな男に関する物語。北から南へ日本縦断をするロードムービーである。今ほど情報化社会の進んでいない、どこかアナログな世界観の日本で繰り広げられる物語は、要するにある夫婦の愛の物語である。決して上流とは言えないほとんどその日暮らしの夫婦であるのだが、そこには何か実感めいた生活が存在する。便利になった世の中は確実に以前に比べて物語の余白は減ってしまっていて、しかしまた新たな物語の題材は生まれてくる。だがこの作品はそういうこととは別に味わい深い。好きな作品。2023/07/10