出版社内容情報
ナノテクノロジーについては、既に優れた技術的解説書が数多く出版されている。その中で本書は、ナノテクノロジー自体についてより、事業化あるいは産業化に向けた、ナノテクノロジーとの取り組み方に重点を置いた解説を行なっている点に特徴がある。
●超微細レベルから地球規模までの視界
あらゆるスコープにわたって、われわれが何を知っているかということばかりでなく、それを知っていることの意味が問い直される時、新しい領域への視界が開ける。
われわれは、知識科学が拓く多様な研究領域を見てきた。しかし、これまでの旅程は、諸科学の再編・統合を目指す知識科学という企てにとって、まだ始まりに過ぎない。微視的な視点からの探求は、遺伝子レベルでの知のエレメントの発見にまで及び、他方、巨視的な視点からの探求は、国ないし地球規模で知を活用するためのメソドロジーをも包括するであろう。知ることへの欲求が終わらない限り、それらを横断する知識科学のフロンティアも拡張し続ける。新しい研究領域への遍歴の叙事詩が始まる。
内容説明
日本のナノテクノロジーは、現在、世界をリードする水準にある。ITやバイオの二の舞にならないための技術戦略。
目次
第1章 ナノテクの必然性と必要性
第2章 トップダウンとボトムアップの融合がフロンティアを拓く
第3章 ナノテクノロジーの先人とその業績
第4章 ナノテクの産業技術へのインパクト
第5章 事業化有望ナノテクの市場性評価
第6章 ナノテクの周辺―将来のナノテク候補とその効用
第7章 ナノテクの事業化戦略
第8章 ナノテクに必要な国家戦略
著者等紹介
池沢直樹[イケザワナオキ]
1951年、東京都生まれ。76年、慶応義塾大学工学部計測工学科修士修了。同年、野村総合研究所入社。その後10年間、エレクトロニクス関連の市場調査・技術調査を担当。次いで、研究開発・事業開発のコンサルティング活動に従事。機能デバイス・素材産業研究室長、技術産業研究部長、産業コンサルティング部長を経て、現在、チーフ・インダストリー・スペシャリスト
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