内容説明
新興宗教信者の両親との闘い、家出、小学校中退、引きこもり、新宿2丁目、大検合格…驚くべき10代の日々。心の自由を求めて信念を貫いた、18歳、感動の自叙伝。
目次
1章 群馬県・引っ越し前八二年八月~九三年三月
2章 山形県・引っ越し後九三年三月~九五年三月小学校高学年
3章 群馬県・手に入れた一人暮らしと引きこもり九五年三月~九八年三月中学校三年間
4章 山形県・引きこもりから脱出して九八年三月~九八年一〇月一五歳約半年間
5章 相談しよう、そうしよう九八年一〇月~九九年五月一六歳約半年間
6章 一六歳また家出をして上京九九年五月
7章 一七歳堕ちた先は二〇〇〇年一月~
著者等紹介
大沼安正[オオヌマヤスマサ]
1982年8月18日、東京にて新興宗教信者の両親のもとに生まれる。小学校高学年時より両親の信仰に違和感を覚えはじめ、「両親が教会をやめたら学校に行く」と主張して登校を拒否。中学校入学と同時に事実上のひとり暮らしを始めるが、入学式当日と翌日登校しただけで引きこもり、外界との接点はパソコンのみという3年間を送る。就労可能な年齢に達し、地元のコンビニでアルバイトを始めるもしばらくしてクビになり、児童相談所に通い出す。16歳で上京、さまざまな仕事をする。17歳で大検を受験しほどなく合格。同時に自叙伝を書き始める。現在19歳。大学入学を目指して予備校に通う
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感想・レビュー
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takao
3
ふむ2024/04/08
貧家ピー
1
統一教会信者の親を持つ著者。教義に疑問を持ち、親に反発。家出・リストカットとオンパレード。読んでいて暗くなってしまった。2010/12/31
アーニャ
0
虐待系ドキュメンタリは読むのしんどい。彼に幸あれ。2015/10/05
ぱか
0
統一教会の両親を持つ二世の話。親に反抗するけど、親の信仰は変わらず、筆者自身も環境から抜け出せない、というか、やっぱり普通じゃない親の影響は大きすぎるように感じた。幼少期の体験はすべてじゃないけど、大きい。努力や理屈では太刀打ちできないこともあるけど、どうしたらいいんだろう。答えはいつも、出ない気がします。
アネモネ
0
「思い切り普通な現代の地獄巡り」by村上龍。 著者の苦しみの日々の記録。願わくば、彼が、親を憎むだけではなく、親の悲しみ、苦しみにも思いを馳せられるような大人になっていることを。今は、信じ合える誰かと共に幸せに暮らしていることを願う。2021/05/11