雨を見たかい

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062107051
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ためらいの雨は降るがままに。霧のなか一歩、踏みだせばいい。迷いと諦めの日々からささやかな希望をつむぐ、気鋭の珠玉小説集。特別書下ろし作『雨を見たかい』に、小説現代新人賞のデビュー作を収録。

著者等紹介

上野哲也[ウエノテツヤ]
1954年福岡県生まれ。同県立田川高校卒業後、上京、小説家を志す。1999年第67回小説現代新人賞を「海の空空の舟」で受賞。翌年、初の書下ろし長篇『ニライカナイの空で』で第16回坪田譲治文学賞を受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コージー

15
なかなか難しい本でした。分かりやすいのは最後の「鯉のいた日」。内容はともかくドキドキしたのは「海の空 空の舟」。「雨を見たかい」は、うーん、でした。2017/05/10

toshi

9
3篇からなる短編集。前半の半分を占める表題作が中学生の頃大好きだったCCRの曲のタイトルだったので手に取ってみた。この曲は当時のベトナム戦争で使用されたナパーム爆弾を雨に例えて歌った反戦歌だけど、この小説はそれとは全く関係なかった。雨が降ると認知症の症状が出る母親の住む生まれ故郷に久しぶりに帰って来た主人公の話。もしかしたら自叙伝になっているのかもしれない。話が急に過去に戻ったりで分かりにくいうえに、全体的に暗くて気が滅入る作品。 (→続く)2019/06/11

Bukowski

2
乳離れできない子供のような大人はうんざりする。心地よい揺りかごから異物と見なされ、下界へと押し出された瞬間から人は、自分の力で息をしなければならならない。その事実を受け入れられず、果ては子宮内へ戻ることは不可能だという事実をも受け入れられない男の物語。2011/04/25

高知

0
3編入った短編集だけど、どれも淡々とした内容。大きな盛り上がりはない。だが、思春期の男の行き場のない気持ちがよく描かれてはいた。炭坑町や造船町の寂れていく空気感とあいまっている。2017/05/30

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